つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

日本学生支援機構の奨学金申請前に知っておきたい6つのこと

奨学金を借りるにあたって

 

 
進学予定の高校3年のお子様をお持ちのお母さま方、そろそろ気になってきますよね。
進学費用のこと。
 
高校を通して奨学金の申し込みがいよいよ始まります。
説明会はもうありましたか?
 
昨年、うちの子の通う高校では、4月の下旬の総会の終了後に第一回目の進学の説明会がありました。
この時に、大学にかかる費用、奨学金申し込みの流れなどの説明が行われ、ガイドブックなどの資料をもらって帰りました。
 
高校生にもなると、学校行事も参加しなくなったお母様もいらっしゃると思いますが、この時期はとても大事な時期です。
学校行事にはできるだけ参加し、お子さんがもらってくるプリントや資料などは、しっかりと目を通しましょう。
 
日頃から、案内プリントなどがカバンの奥底に眠ったままのお子さんもいらっしゃるようなので、注意しましょうね。
 
私の友人はそれが原因で、一回目の説明会を聞き逃しています。
二回目からは、私がその都度メールで教えてあげましたけどね(*^▽^*)
 
 
 
 
 
 
忙しい方は、必要な項目だけお読み下さい。

 

                        目       次
 
1、奨学金受け取りまでの流れ      
(手続きっていつ頃?どうやるの?どんな仕組み?) 
 
2、奨学金の種類       
(第一種奨学金ってどんな人が申請するの?一種と二種の違いって?)
 
3、奨学金の申請       
(まだ進学先が決まっていないんだけど‥…金額の変更って後からできる?)
 
4、保証人         
(保証人って誰でもいいの?頼める人がいないんだけど・・・・・?後から変更できる?)
 
5、 第二種奨学金の利率算定方式    
(二つのタイプって?どっちを選ぶ?後から変更できる?今の利率が適用されるの?)
 
6、入学時特別増額貸与奨学金    (条件あり )     
(入学後じゃなく入学前に必要なんだけど‥‥つなぎ融資って何?)
 
 
 
 
1、奨学金受け取りまでの流れ(予約採用の場合)
 
 
①募    集   (  機構  →  高校  →  本人 )
 
②申し込み、書類提出(  4月 ~ 6月 )
学校に指定期日までに書類を提出し、申請書の下書き用紙のチェックを受けた上で、
スカラネットにて本人が学校で申し込みを行う。
 
③高校から機構へ奨学金申請者の推薦が行われます。
 
④日本学生支援機構で選考が行われます。
 
⑤採用候補者決定通知が学校から渡されます。(12月頃)
 
※ この期間に国の教育ローンの申し込み
※ 同封されている「採用候補者のしおり」は、必ず目を通しておきましょう。
(しおりに進学後必要になる進学届の下書き用紙が挟んであります)
 
⑥進学校に「採用決定通知書」を提出し、申請用パスワードの交付を受けます。
本人がインターネットで、機構に進学届を提出します。(4月上旬)
 
⑦採用決定・通知  (  機構  →  進学校 →  本人  )
 
⑧返還誓約書を提出します。
人的保証を選択された方は併せて保証人の書類が必要です。
 
⑨振り込み  (  6月  ~ 7月  )
 
⑩翌年、奨学金の継続願いの提出をします。(毎年必要となる手続きです)
 
 
 
 
2、奨学金の種類
 
 
奨学金制度にはいくつかの種類がありますが、その中でももっとも代表的な奨学金が、日本学生支援機構の奨学金です。
学校主導で申請が行われるのが、これに当たります。
 
日本学生支援機構の奨学金には、第一種奨学金無利子)と第二種奨学金有利子)の二つがあります。
 
第一種奨学金は、進学先、自宅外通学、自宅通学かによって貸与額が違います。
 
無利子なだけに、貸与額は2種に比べると低くなっています。
(例 私立4年大学、自宅外通学最大で月額64000円まで)
 
第二種奨学金は、進学先にかかわらず、最大で12万までです。
 
誰でも、無利子の第一種奨学金を借りたいと思いますよね。
でも、第2種奨学金に比べて採用枠が少なく、一定の要件があります。
それでも収入要件自体は、一般家庭の収入なら十分申し込みができる金額となっており、成績要件も5段階評価で、3,5以上と、特別厳しいものではありません。
 
先生に、評定を確認し、基準を満たすのであれば一種の申し込みもしておきましょう。
 
ただ、基準を満たしたからと言って、採用される訳ではないので、
第一種奨学金が不採用の場合、第二種奨学金が借りれるように申請をしておきましょう
 
くれぐれも・・・・
 
一種奨学金のみの申し込みはしないように!
 
 
 
 
3、奨学金の申請
 
 
奨学金の申請には、高校3年でする予約採用と入学後、進学先でする在学採用があります。
この二つの大きな違いは、まず、予約採用が断然有利だということです。
 
予約採用の場合、申請する人は皆、条件は同じですから、平等に審査が受けれます。
在学採用の場合、進学先によって採用枠がそれぞれ違うので、当然行く学校によって、採用率が変わってきます。
 
予約採用で申請をした場合、仮に採用されなかったとしても、もう一度、在学採用の申請のチャンスがあります。
 
これは第一種、第二種共に再チャレンジできます。
敗者復活戦ですね。
 
今回第一種で採用されなかったら、進学先でもう一度申請しなおすのもアリですよ。
 
今現在、まだ進学先が決まっていないお子さんもいらっしゃると思います。
決まっていても、まだ変わるかもしれませんね。
 
進学費用と言っても、一人暮らしか、自宅通学か、4年大学か、専門校かによってかかる費用は大きく違ってきます。
 
具体的な算段はまだできないかもしれもせんが、金額の変更は、一年後進学届を提出す段階で、変更ができます。
⑥の入学時特別増額貸与奨学金の金額変更も同様です。
 
今の段階では、仮の金額で大丈夫です。
 
 
 
4、保証人
 
 
保証制度には、人的保証機関保証の二つがあります。
 
人的補償には、連帯保証人と保証人がそれぞれ一人ずつ必要となります。
 
連帯保証人は、原則(父母)がなり、子供と連帯で返還の責任を負います。
 
次に保証人ですが、原則(4親等以内の親族で、65歳未満の人)に依頼します。
 
保証人には申請前に承諾をもらっておきましょう。
 
でも…‥中には、親族と言えど、お金のことで心理的な借りを作りたくないと思う方もいらっしゃいますよね?
 
そういう方は、機関保証を選択してください。
 
但し、一定の保証料を支払うことになりますので、どっちがいいかよく考えてくださいね。
 
機関保証の場合、保証人、連帯保証人共に必要ありません。
 
※機関保証から人的補償への変更はできません。
 
※人的補償から機関保証への変更はできますが、貸与始期に一括で保証料を支払う必要があります
 
5、第二種奨学金の利率
 
 
日本学生支援機構の利率は、一般の教育ローンに比べ、かなり低い利率となっています。
しかも、教育ローンが、貸付と同時に利息が発生するのに対して、機構の奨学金の利息は在学中には一切支払う必要がありません。
 
奨学金の利率算定方式には、利率固定方式利率見直し方式の二つのタイプがあり、申請の段階で選択しなくてはなりません。
 
利率固定方式は、返済が終わるまで同じ利率となり、利率見直し方式は5年ごとに利率を見直します。
(参考:平成27年3月末現在では、利率固定方式で年0.63%、利率見直し方式では年0,10%となっていました)
 
しかも、この金利は申請段階での利率ではなく、実際は返済が始まる時(貸与終了時)の利率が適用されます。(上限0.3%)
 
ですから、4年大学だとすると卒業時期での利率なので5年後の利率となります。
但し、一年後の進学届の時に変更可能です。
それでもまだ、4年先ですよね。
 
予想付きます?4年後・・・・?
 
それでも選ばなきゃいけなかったので、
私の周りでは、固定方式を選んだ方が多かったようです。
今は低金利ですからね。
 
念のため、急激な金利変動があった場合に備え、覚えておいて欲しいのですが、
この利率算定方式は、貸与期間が終了する年度(大学4年)になって、最終変更ができます。
 
その時点で、もう一度どっちがいいか考えてみるのもいいかもしれませんね。
その結果、どうしても変更をされたい場合は4年生に進級されたら、すぐに(4月)学校に問い合わせをしましょう。
 
所定の利率変更用紙をを大学を通じて提出することで、算定方式の変更ができます。
 
学校側から知らされることはないと思いますので、くれぐれも自主的な行動が必要となります。
 
 
 
6、入学時特別増額貸与奨学金
 
 
第一種奨学金、第二種奨学金は、一括で貸与されるものではなく毎月一定の額が振り込まれるものです。
 
何かと入学の物入りには不足かもしれませんね。
 
そんな場合に申し込むことができるのが、入学時特別増額貸与奨学金(有利子)です。
10万単位で、最高50万まで借りることができます。
 
但し、入学時特別増額貸与奨学金は、通常の奨学金に比べ、より厳しい収入制限
設けられています。
 
日本政策金融公庫の「国の教育ローン」が利用できなかった人が対象となり、目安として、4人世帯で収入が400万 以下程度となります。   
                                       
奨学金の初回振り込み時に同時に受け取れるので、まとまった額が必要な方は、申し込んでおくとよいでしょう。(上記の条件に該当される方)
 
いづれも進学前に受け取れるわけではないので、その前に必要な費用(入学金、授業料の前期分、教材費など)には充当できません。
 
そこで、労働金庫の「入学時必要資金融資」つなぎ融資という仕組みがあります。
 
つなぎ融資は、入学前に必要な資金を入学時特別贈額貸与奨学金の範囲内で労働金庫が、一時的に融資してくれるものです。
入学後に受け取る入学時特別増額貸与奨学金で元本と利息を、一括で返済する仕組みになっています。(国の教育ローンとは別)
 
つなぎ融資を利用されたい方は、必ず今回の入学時特別増額貸与奨学金の申請を忘れずにしておきましょう。(この二つは連動しています)
 
晴れて、入学時特別増額貸与奨学金が採用されると、奨学金の採用選考結果書類と一緒に労働金庫のつなぎ融資の案内書も一緒に同封されているはずです。(12月頃)
 
※進学先によっては、合格決定から短期で入学金などの早期の振り込みが必要になる場合があります。その場合、このつなぎ融資は利用できないので、別の教育ローンなどをご検討下さい。
 
 
 
奨学金借りる理由
 
 
奨学金と言えど、借金に変わりはありません。
余裕のある方なら、スルーすることもできますが、今のこの不景気の中、そういうご家庭ばかりではありませんよね。
 
進学費用ぐらい、親が負担してあげたいものですが、まずは生活を守ることの方が先です。
 
奨学金滞納の事実は今や誰もが知っている社会問題です。
 
それでも、
 
親にお金がなくとも子供が夢をあきらめずに済む奨学金は、やはりありがたいものだと、私は思っています。
 
私達の時代は、経済的理由で、又は親の無理解(女に学歴はいらん!)などで泣く泣くあきらめた人も多かったように思います。
 
今では、大学ぐらいでとかなきゃ・・・・と親が思ってたりしますよね。
 
子供自身も
何となくみんなが行くから‥‥
学歴がないといいところに、就職できないから‥‥
もっと遊びたいから・・・・
 
でも、これだと両手放しで、応援するわけにはいきませんね。
 
なぜ進学したいのか、進学して何をしたいのか、今一度確認しておきたいですね。
 
進学は、いい就職先への約束手形ではありません。
 
奨学金という借金と、進学という重りを天秤にかけてみましょう。
 
どっちが重いですか?
 
 
 
 
最後に・・・・・・・
 
一年前、子供の奨学金を借りる時は、何も分からないまま申請したように思います。
 
奨学金っていつ入るの?まとめて入るの?機関保証って何?入学時特別増額貸与奨学金って?教育ローンと何が違うの?
 
学校によっては、詳しい説明がなされないなど不安なまま申請される方も多いかと思います。
 
一通り終わって、進学届まで出してみると、「あら、そういうことだったのね!」なんて、今更ながらわかることがいっぱいありました。
 
今の私に分かっても、遅いのよねー。
 
でも、これから奨学金の申し込みをされる方なら、何かのヒントになるかも!
 
なんて・・・・・・ひとりよがりかしらニヒヒ