つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

レジ袋削減は環境に貢献しない?有料化って疑問なんですけど

今月7月1日より、レジ袋の有料化がスタートした。

 

困るんですけど・・・そう思う人は多いと思う。

 

だって、レジ袋って超便利ですよね。買い物から帰ると買ってきたものを取り出して、カラになった袋はきれいに三角に折りたたんでストックしておく。やってません?

 

我が家はこのレジ袋を主に液漏れや汚れ防止のためにゴミ箱の内袋として、生ごみの後処理や、 ニャンコのトイレの お片付けなどに利用している。

 

他にも、いとこの家でジャガイモやらトマトやらさやえんどうなどを採取させてもらうが、この時持ち帰るのもこのレジ袋。

この場合、新聞紙に包むという手もあるが、最近の 家庭にはこの新聞紙もない。


レジ袋は ちょっとした落ち葉やゴミを拾う時、赤ちゃんのおむつの後処理など、活躍の場は驚くほど多い。私は旅行の時にも3枚ぐらい持っていく。汚れた下着や服など入れるのにいいし、何といっても持ち歩くのにかさばらないところがいいのだ。

 

別にレジ袋がこの世からなくなるわけではないが、有料化ってどうなの?今までタダだったものを買う?抵抗あるわ~。相当使ってたからね。それだけタダでもらってたってことだけどね。

 

確かにうちの近くの大手スーパーでは、すでに有料化が半年前から始まっててお決まりのように「お買い物袋はお持ちですか?」と聞かれた。「あったりまえだろ!金取るんだろ、そうはいくか!」とエコバックを持参して買い物をしていたけれど、まだまだドラッグストアーやコンビニ、ホームセンターではタダでもらっていたんだよね。

 

タダって、今考えるとすごくありがたいことだったんだね。

 

うちの周りはこのレジ袋、大が5円で小が3円。今はまだこの値段だけど、そのうちだんだん上がっていくんだろうな。そこに政府や自治体が目をつけて環境税まで付くんじゃないの?

 

エコバック推進派はやれ、やれ!環境税大いに結構、日本ばんざーい。なんていう人もいるんだろうな。

 

環境問題というのは誰もが意識していることだと思う。なんか最近の気候おかしくない?このままで大丈夫?日常の中でそう思うことは多々ある。

海洋汚染、CO2温暖化など深刻化しているのは肌で感じているが、それがレジ袋有料化?そこなの?異議を唱える人は多い。

 

レジ袋の原料は石油でプラスチックの仲間である。

 

もともと石油は石炭の代わりに燃料として使われ始めたものだが、現在、プラスチック、化学繊維、ゴム製品、塗料の原料、など製品化されるているものはたくさんある。

 

日本で生産されている石油化学製品のうち、約か60%以上がプラスチック製品だ。そのプラスチックが問題なのね。何で問題かというと、「海洋プラスチック」って聞いたことない?

 

ニュースに疎い私でも、何か聞いたことある!ペットボトルやレジ袋が大量に浮かんで波に揺られている小汚い海、見たことあるでしょ。

 

例えば、街中でペットボトルとかストローとかレジ袋とか捨てるとするでしょ、そうすると、そのペットボトルやストローやレジ袋は、雨などで流されて、どっかの溝に入り込み川まで流れてその挙句海にたどり着くんそうだ。あたしは、てっきり海水浴に来た人が持ち帰らなかったゴミだとばかり思っていたけど、そんな単純なことじゃなかったんだね。

 

でも、問題は人目につくゴミの方ではなく、むしろ5mm以下のマイクロプラスチックの方だ。

 

なんだそれ?

 

マイクロプラスチックには2種類あって、最初から細かいのと、環境の中で細かくなったものがある。

 

歯磨き粉や洗顔などには、角質や汚れを落とすために微細なマイクロプラスチック粒子(マイクロビーズなど)が使われているらしい。そういえば、私が使ってるボディーソープで洗う時のざらざら感(スクラブ)って、プラスチックだったの?ゲッ、何かいやだ。そしてこれが排水溝から海に流れ着くんだとか。要するに、私たちが顔を洗ったり、シャンプーしたりしただけで、それにマイクロプラスチックが含まれている製品であれば、下水処理を通過し、海を汚してるってわけ。

 

その他にも・・・

プラスチック製品はは私たちの身の回りに、世界のいたるところにあふれている。これらが、劣化や紫外線や衝突などいろいろな環境の影響を受け、砕けたり削られたりしてマイクロサイズになって海にたどり着く。このマイクロプラスチックで世界中の海が汚染されている。

 

何でもかんでも海に行くんだな。

 

それでここからが怖い話!

 

このマイクロプラスチックは消えてなくならないものらしく、半永久的に残り続ける可能性があるんだとか。世界中の海に広がったこのマイクロプラスチックは大きなゴミと違って回収するのが不可能。それでどんどん海は汚染されていき、2050年には海に生育する魚よりもゴミの方が多くなると予想されているようだ。

 

そして、そのマイクロプラスチックを海中のプランクトンや魚が飲み込み、その魚を人間が食べるというようなことが食物連鎖によって起こる。近年、魚の体内から、このマイクロプラスチックが大量に発見されている。プラスチックは食べるものとして作られているわけではないので、魚を食べる人間にも何らかの被害が出てくるのではないかと懸念されている。

 

おお怖い~。

 

って、レジ袋の話はどこ行ったの?

 

要するに、環境問題って、レジ袋有料化からほど遠い場所にあるってこと。

 

もともと政府もレジ袋削減が環境問題を改善するとは思ってないらしく、私たちに最も身近なレジ袋有料化を通して、今一度一人一人が環境について考えよう!というのが本来の主旨のようだ。

 

何かうまくごまかした感があるが・・・・・

 

中部大学総合工学研究所特任教授の武田邦彦氏は環境問題では有名な方で、たくさんの本を出されているが、武田氏は、レジ袋追放反対派である。

 

ご自分の著作「偽善エコロジー」の中でこうおっしゃっている。

 

石油を大事に使おうと思ったら、レジ袋をぜひ使ってください。

 

武田氏によると、このレジ袋は石油製品の不要な成分から作られているそうだ。これまで、使い道のなかった成分を何とか有効活用したものらしく、このレジ袋を生産しなくなると、この成分は不要となり、または新しい有効活用できる新たなものを作るか、ただ単に燃やすかとしか方法がないようだ。要するに、ただ燃やすということになると、CO2の発生により、地球温暖化にとってはマイナスとなるらしい。それだけではない!エコバックはBTXという石油の中でも貴重な成分が使われるらしく、この成分は不足することはあっても余ることはない。よって、エコバックをどんどん作るとなると、新たに石油が必要となり、石油の使用量は増え、そこからまた、不要な成分も増え、ジャンジャン燃やすことになるから当然環境にも良くないということらしい。

 

武田氏の発言は過激で批判される方もいらっしゃるが、私たちがメディアから取り入れる情報に「ちょっと待て!」」と警告を促してくれる。

 

もしかしたらあなたはレジ袋を減らすことは、環境にいいのだから有料化もしかたがないと思ってないか?

 

私もそう思っていた。何となく世の中そういう雰囲気だろ?

 

でも環境のことを知れば知るほど、今回のレジ袋有料化は全く持って腑に落ちない。

 

ちっとも進まない環境問題にレジ袋有料化で国民に負担を求め、その結果がちっとも環境に貢献しない!

 

これってやる意味あるの?はなはだ疑問である。っていうか反対である。

 

もともと軽量でかさばらない使い勝手のいいレジ袋、私はこれまでいろんな用途で再利用してきた。我が家のストックしているレジ袋はそのうちなくなるだろう。その時、私はホームセンターか100均にレジ袋を買いに行くんだろうな・・マイ(エコ)バック持参で!