つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

テレワークが新しい働き方として今注目されている!でもあなた、それ関係ある?

政府がテレワーク人口倍増に向けた政策をスタートさせたのは2006年。え?14年も前?テレワークって聞くようになったのは最近なんですけど・・・・。

 

2020年、このテレワークは多くの人が知る言葉となった。

 

新型コロナの感染予防による対策で一気にその認知度は高まったように思う。今現在、このテレワークをされている方もいらっしゃるだろう。さすがに感染が広まっている今、その働き方はリスク回避という点から見ても十分有効に思える。

 

以前から在宅勤務という言葉はよく聞いた。在宅勤務もテレワークも似たようなもんだろ?ただ横文字になっただけじゃん。と思っている人も多いと思う。確かに似たようなもんかもしれないけど、テレワークの方がより広い意味合いを持つようだ。

 

ここで言葉を整理してみよう。同時にテレワークと同じように使われているリモートワークについても触れたい。

 

テレワークとはインタネットの普及により、パソコンやタブレットやスマホなを使って会社とは違う場所で仕事をすること。tele(離れた)+work(働く)の造語だ。

 

テレワークには主に3つの形態があるようだ。

 

①自分のお家で仕事をする在宅勤務

②カフェやバス、飛行機、ホテルのラウンジなどどこでも仕事が可能なモバイルワーク

③サテライトオフィスやレンタルオフィスなど施設利用型勤務

 

一方、リモートワークとはこれといった定義はなく、ほぼ、テレワークと同じような意味で使われている。remote(遠く)+work(働く)の造語だ。

 

二つの造語に違いを見つけるとしたら、テレワークは省庁や大企業で使われることが多く、リモートワークはIT企業やフリーランスで使われているようだ。

 

在宅勤務はテレワークの中の一つの働き方である。一部のクリエイティブな仕事をしている人は別にして、テレワークはたいがいこの在宅勤務を指すことが多いようだ。

 

子育て中や高齢の親を介護されている方たちにとっては必要な働き方だ。長い仕事人生の中で、一度や二度はいろいろな事情で離職せざるを得ない人たちは多くいる。同じ職場で働き続けたいと思っても叶わない人たちがいる。

 

少子高齢化で労働人口が不足する今、その解決策として政府が後押しするのがこのテレワークである。

 

このテレワークやリモートワーク、今はコロナの感染リスクを回避するためにやむなく踏み切った企業も多いかと思うが、これってコロナ後も続くんだろうか。それともみんな元の場所(会社勤務)に戻って行くのだろうか。

 

テレワークは事情があって外に出れない人、通勤時間が長い人、人間関係が苦手な人にとっては確かに有意義な働き方かもしれない。働く側のメリットと企業側のメリット、うまくバランスが取れれば、一気に広まっていくだろう。

 

だけどね~

 

この恩恵を受けれるのはどう考えても、オフィッスでパソコンいじっている人たちだけでしょ?しかも大企業。しかも企業側のメリットに「優秀な人材の確保と定着」というのがあるから、優秀な人のためのものである!と皮肉りたくもなる。スーパーで商品並べてたり、店舗で接客やってたり、宅配便配達してたり、工場で軽作業してたりする人たちにはテレワークなんぞ無縁だ。だけど労働人口の多くを占めるのはこういう人たちなんだよね。

 

メディアがこぞってテレワークが進んでいるように報道するから、なんだか働く環境がどんどん良くなっていると勘違いしたりするけど、テレワークなんて関係ないという人がほとんどだ。あなたテレワーク関係ある?

 

確かにコロナで今は関係あっても、今後もその働き方ができる?

 

メディアはいつだって極端を映し出す。メディアが映し出すテレワークは雇用型のテレワークである。ちゃんとお給料もらって自宅で仕事をしている人たちだ。よくテレワーク導入企業〇〇パーセントなど統計が取られているが、意外と数値が高いのに驚く。でもね、この統計どんな取り方してるんだ?と思ったりする。一部のわずかな管理職と高度なICT(情報通信技術)を駆使できる人だけが在宅勤務だとしても導入したことになるんだよね?社員が週に1回だけの在宅勤務してるだけでも導入したことになるんだよね?

 

それでも少しずつ、テレワークは進んでいくんだろうな。一部の人たちの中で。

 

世の中にはテレワークに適さない職業の方が圧倒的に多い。働き方が多様化すればするほど、取りこぼされていく人達がいる。これってさらなる格差生んでない?

 

この前、職場である噂が流れてきた。昨年の6月から、育休取ったパートさんがいる。3人目のお子さんだ。「彼女は一年たったら戻ってくるから、その時はまたよろしくね」と言って休みに入った。でも、7月になっても、いくら待てどもその人が戻ってくることはなかった。あんまり遅いんで、同僚の一人が電話をかけた。彼女はポツリと答えたらしい。

 

「もう、戻れないんだよね・・・・」

 

主任から電話があって、『3人も子供がいるんだからもうちょっとゆっくりして、ちゃんと働くのはお子さんがもう少し大きくなってからの方がいいんじゃないの』と言われたんだとか。それに対して、彼女は従うしかなかったと言う。

 

妊娠中のつわりや一番上のお子さんが発達障害で学校からよく呼び出され、びたび早退を重ねていたからだ。でも、確か有給の範囲内だったよな?うちの会社は時間単位の有休が導入されていたはず。

 

政府の言う働き方革命って何だろうな?彼女のように復帰できないだけでなく、中小企業では育児休業そのものが取れないとこもあるだろうに。しかも労働力不足と言われているのに、50代前半の友人は、新しい働き口を探すのに1年もかかっている。こっちどうにかしろよ・・・・

 

テレワーク推進する前にやることいっぱいあるだろ?しかもテレワークと言っても、個人でやってる在宅勤務なんて、昭和の内職並みの低賃金だったりしてないか?

 

私も以前一度だけ、データー入力の仕事を請け負ったことがある。自宅の電話帳に書かれている名前と住所と電話番号をただ入力して名簿を作成し、オンラインで送るという単純なものだった。もともと、パソコンの入力作業が早くもないので、1時間300円にもならなかった。アホらしくて、1カ月でやめた。当時たまたまポストに入っていたニンジンの袋詰めの時給900円の求人チラシの方がはるかに魅力的に感じた。その時、本当にニンジンの袋詰めの仕事をすることはなかったが・・・・

 

外で働けない人にとって、家にいて仕事ができるというのはすごく魅力的だと思う。テレワークと聞いて、自分もやりたい!と思う人は多いだろうな。だが、このテレワークってピンからキリまである。雇用型のテレワークならいいだろうが、SOHOなどの請負となると話が変わってくる。

 

家族との時間が増えた!仕事の生産性が上がった!などと、言っている多くは雇用型のテレワークだろう。そして今、新しい働き方として注目されているのもこの雇用型と一部の潤っている自営の人たちなんだろうな。

 

でも私はここで多くの人に問うてみたい。

 

あなた、テレワーク関係ある?

 

まずは、テレワークなど関係ない労働者の底上げをして欲しいもんだ。

 

それが、働き方革命なのでは?