つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

漢検2級の最強?の問題集で50代でも合格できた!

私が漢検2級に合格したのは、2年前。平成27年度だ。(賞状画像掲載)
 
50過ぎのオバさんが今更漢検なんて…‥
 
私も、そう思った。
 
だが、私はどうしても腹が立って仕方がなかったのだ。
 
事の発端は娘だ。
 
当時高校2年だった娘は、その頃大学の指定校推薦を狙っていた。娘の通う高校では、漢検2級と英検2級は、推薦選定の時の評価に大きく貢献すると言われていた。当然担任の先生から3年の夏までに、どちらか取得するようハッパをかけられた。
 
そんなある日娘から漢検の試験を受けるので、「一番受かりやすい問題集を買ってきて」と言われた。
 
ほー勉強するのか?
 
当然親としては、応援せねばなるまいと、普通の親らしいことを考えた。
 
私は、資格取得に一番大事なのは、教材だと思っている。どれを使って勉強するかによって、成果は違う。塾でいい先生に出会えれば成績が上がるように、いい教材を使えば、最短で目標にたどり着けるのだ。もちろんその前提に、本人のやる気が必要不可欠なのだが。
 
だから私は、あらゆる情報を駆使して、時間をかけて最良の問題集を選んだ……つもりだ。
 
それなのに娘が資格試験を受けることはなかった。
 
娘がその問題集をやったのは、たったの7ページ!
 
あれほど熱心に選んだ問題集をおまえは無駄にするのか?
 
親の熱い思いを足蹴にするのか?
 
私は怒り狂った。
 
怒りは時として、人をとんでもない方向に突き動かす。
 
私が漢検を取得しよう。
 
打倒漢検2級!
 
何でこうなるの?なぜかはわからないが、そう思ったのだから仕方がない。
 
だって、もうこの時3級用に、問題集一冊と、過去問題集1冊、ちょっと気が早いと思ったが、2級分まで一緒に買ってしまっていた。無駄にするわけにはいかない!しかも熱心に時間をかけて、悩みぬいた末に選んだだけに、執着もあった。
 
で、選びぬいた最高の教材ともいうべき問題集がこれだ。

 
 


 
上記が、私が使用した実際の教材だ。3級2級とも同じ出版社のモノを使っている。画像は、27度版だが、毎年、最新のものが発行されている。「過去問」の方は、迷わず日本漢字能力検定協会(画像右)のモノを選んだ。こちらは、実際本番試験で使うマークシート形式の解答用紙が、挟み込まれているので当日慌てないように解答形式に慣れることができる。


迷ったのは実際に勉強する要になる問題集の方だ。
 
当時私がシラミつぶしに漢検問題集をあさっていた時、旺文社出版の「分野別漢検出る順問題集」(画像左)とは別に実はもう一冊、強力な候補があった。高橋書店出版の「頻出度順問題集」だ。ホントに迷った。高橋書店出版の方は、ネット上での評判がすこぶるよかったからだ。
 
2年経った今でも、高橋書店の「頻出度順問題集」は、おススメされている人が多い。
 
だが、私が実際に2つの候補を本屋で手に取った時、コレだ!と感じたのは、旺文社の方だった。目に入ってくるインパクトが違った。
 
どちらも内容的によくできている。過去のデーターに基づいた検証がなされ、出ると予想されるものから順番にABCとランク付けされ、効率的に勉強ができるよう工夫されている。
 
実際私は、2級勉強の時は旺文社の問題集をある程度解き終えた後、念のために高橋書店の方も後から買い足している。高橋書店の方は、頻出度の高いAランクのみ一回だけ解いてみた。この時、旺文社で勉強済みの問題ばかりだったせいかほぼ確実に解けた。
 
要するに、データーに基づいた頻出度の漢字は、ほぼ一緒ということである。
 
だだが念のため見比べてみると、頻出度の少ないC辺りになると、確かに違いがあった。だが、2冊も解く時間はないので、最初の予定通り、B,Cは旺文社のみをやった。
 
結論として、2冊の問題集をやる必要はない。1冊の問題集を確実にやる方が、合格最短の方法であると私は信じている。満点を取るわけではないので、スパッと潔く切り捨てることも必要だ。後は過去問で実力を試せばよい。
 
漢検の資格は、どんなに漢字に強い人でも、勉強なしで受かる人などいないと思う。なぜなら、部首、四字熟語などは、なかなか全体を網羅して覚えている人はいないだろうから。しかも、2級ともなるとまず簡単なものは出ない。
 
私も、さすがにいきなり2級は無理だと思い、3級から始めた。なんせ50代だ。部首の勉強なんて、やったのは数十年前だ。熟語の構成などの問題は最初さっぱり分からなかった。それでも毎日やっているとコツがつかめてくる。むしろこの辺りになるとスピードが急激に上がる。
 
私が勉強に費やした期間は、3級が1か月、2級が4カ月、トータルで、5カ月だ。それ以上勉強する気はさらさらなかった。3級に最初落ちても、次には2級を受けようと決意していた。準2級は最初から外した。
 
こっちは、仕事もあるし家事もある。そんな中での勉強だ。5カ月が耐えられる限界だと思った。
 
私のようなおばさんに本当にできるのか?
 
などとは思わなかった。
 
できるかできないかを自分に問えば、それはもうできないことを意味する。
 
あくまでやる!
 
でも、勉強をやり始めて気が付いた。
 
あたし、全然漢字得意じゃなかったんだよね・・・・・・
 
気づくのが遅い・・・・。
 
漢字検定では、何級を受けるかでそれぞれ出題範囲が定められている。
 
小中高で習う常用漢字は、全部で2136字、その内3級は1600字、2級は全常用漢字の全てが対象となる。これらの対象文字を文章の中で適切に使うことができるようにならなくてはいけない。
 
旺文社の問題集は、実際に過去に出題された10年分の漢字を分析し、よく出る順に構成され、重要度の順にA、B、Cとランク付けされているので効率的な勉強が可能だ。
 
Aランク・・・・検定試験で必ずと言っていいほど出題されている最重要問題。


Bランク・・・・検定試験でよく狙われている合否を左右する重要問題。


Cランク・・・・出題される頻度は低いものの実力に差をつける問題。
 
このランク付けの様式は、旺文社の問題集だけでなく、高橋書店、その他多くの問題集でも採用されている。
 
一方、過去問題集の方であるが、こちらは購入される年度の前の年に開催された全問題となる。漢字検定は、公開会場で年3回と団体会場の準会場で10回実施されているが、会場により問題が違うので、この13回分の試験問題が掲載されている。
 
この過去問題集は、全部とは言わないが最低5回分ぐらいは是非ともやって欲しい。時間があるなら、全部やろう。
 
問題の形式に慣れることと、時間配分の感覚がつかめる。何より、実力を試せる。ほぼこの過去問で解いた点数が本試験の点数と近いことになるだろう。実際私がそうだった。
 
漢検の出題内容は、漢字の読み、漢字の書き取り、部首、送り仮名、対義語・類義語、同音・同訓異字、誤字訂正、四字熟語、熟語の構成と、かなり広範囲となる。
 
合格の目安として、
 
3級が、200点満点の140点(70%程度)
2級が、200点満点の160点(80%程度)


現役大学生なら、一気に2級に挑戦でも合格できるであろうが、それ以外の方は3級からの挑戦をおススメする。それと言うのも、2級試験の中には、かなりの3級レベル問題が入り込んでいる。
  
 


 


 

私は、一回目の6月に3級を受けているが、この時私の目標は、190点以上を取ることだった。申込と同時に始めたので、正味一か月程度の勉強時間しかなかった。

 

だが、ホントに取れたもんだから私はこの時天狗になった。とっくに結果通知書は捨ててしまっているが、確か194点だったと思う。

 

今考えると、正気の沙汰とは思えないが、天狗になった私に、妙な考えが浮かんだ。

 

2級は、満点賞を取ろう!(漢検には、満点賞の賞状がある)

 

本気だったかどうかは、ハッキリしないが、さりげなく賞状をちらつかせ、満点を取った私を夫と娘が感動と畏敬の目で見つめる!‥‥そんな怪しい妄想が浮かんだ。

 

「お母さんて、素敵!」

 

危ないことに幻聴さえ聞こえた。

 

ほとんど痛い女としか言いようがないが・・・・・

 

この妄想が、私の勉強意欲に拍車をかけた。

 

だが、2級の結果は191点。

 

これで充分だ。勉強の途中でとっくに天狗の鼻は折れていた。

 

あまりにも長い間漢字を書く環境から離れすぎている。漢検の勉強を始めるまで、私が、文字を実際書くのは、仕事で領収書ぐらいのもんだった。

 

学校を卒業して、何十年も経っていると漢字を書く正確性は衰えている。

 

日常生活の中では問題にはならない書き方が、この漢検では、ちょっとしたことで間違いになる。

 

漢検では、「とめる、はねる」「くっつける、はなす」「画の長短」「突き出す、突き出さない」など正しい筆順で明確に書くことが要求される。くずし字、乱雑な書き方は採点の対象外となる。

 

実際私は、書き取りの部分で2問間違っているが、このちょっとした間違いで点数を落としている。

 

旺文社の問題と、漢検の本試験を照らし合わせると、私が全く分からず空白の解答だったのは、4字熟語の一問だけである。

 

それを考えると、私が選んだ旺文社の問題集はかなりの優れものだったと思う。

 

但し、問題集で解いた問題通りに出るわけではないので、応用力を身につけておく必要がある。漢字には、たった一つの文字でもいろんな組み合わせがあるのだから。

 

漢検は、小学校低学年から、お年寄りまで多くの方が毎年受験されている。私も、試験会場に赴いた時は、あまりの年齢の幅広さに驚いた。

 

この資格は、進学の時、就職や転職の時、合格の決め手となるわけではないが、アピールできるポピュラーな資格として人気も高い。

 

うちの娘はたった7ページでリタイアしたが、もともとやる気がなかったのだろう。大学の指定校推薦をもくろんでいた娘は、今なぜか専門学校に通っている。この専門学校では、漢検2級か英検2級の資格を持っていると、1年目の授業料が3万円割引きになる。

 

私が合格した時、娘が言った。

 

「あの時、資格ちゃんと取っとけばよかった、お母さんが合格できたくらいだから誰でも合格できるんよね?」

 

そう、漢検2級は誰でも合格できるのだ。

 

それに必要なのは、最強?の問題集と、やる気の二つだけである。

 

これから漢字検定に挑戦される方は、きっと私より若い方だと思う。

 

それなら、私ほどの時間はかからないだろう。

 

もし、今どれを使って勉強しようか迷ってらっしゃるなら・・・・・

 

旺文社の「分野別漢検出る順問題集」と日本漢字能力検定の「過去問題集」をおススメする。

 

是非とも、あなたにも合格を勝ち取って欲しい。