つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

55歳からの就職に必要な知識アクティブシニアセミナーのポイントまとめ

コロナで仕事を失っている人がたくさんいる。ハローワークには多くの人が仕事を求めて通っている。私もその一人である。できれば、失業保険など頼らずにできるだけ早く就職にこぎつけたい。そうは言っても、私は50代後半、世間でいう定年目前の年齢だ。しかもこれといった経歴もない。そんな年だけを食っただけの者に就職先はあるのか?しかも、もうすでに2社も落ちてるし。1社は面接までこぎつけたものの、見事に完敗。もう1社は電話で、年齢言っただけで断られた。「すいません、応募は、55歳までなんです・・・」そんな返答しかもらえなかった私は考えた。

 

50代後半の雇用状況は今どうなんだ?まずは、現状を把握する必要がある!年齢に応じた戦略が必要である!

 

などとは思わず、ほとんど軽いノリで、スーパーの無料イベントにでも行くようにハローワークのアクティブセミナーへと繰り出した。

 

セミナーの主催者は県の労働局である。講師は産業カウンセラーの50代の優しい笑顔のふくよかな女の先生だった。そこで学んだことを私なりに解釈し、簡単にまとめてみた。

  

どんな仕事を選ぶのか?

 

①やりたいこと

②できること

③求められていること。

 

上記の3つを満たすものを選ぶこと!と、お月さまのような丸顔の先生は仰った。

 

とにかく何でもいいからで仕事を選べば、続かない。結局は遠回りになるんだと。

 

やりたいことだけでは仕事はやれないし、それだけなら趣味でやればいい。

できることだけで選べば退屈だ。

やりたいことできることであっても人から必要とされなければやはりつまらない

 

仕事は、3つを満たすものを選ぼう。

 

履歴書と面接

 

履歴書は、まだまだ、手書きが有利である(IT関連はパソコンでもOK)

・職務経歴書はパソコンでもOK

・職歴に記入する年月は和暦の方が好まれる。これは、面接する人が時期をイメージしやすいため。(但し、IT、外資系は西暦)

・学校、企業名、資格名は正式な名称で記入

  ★年号のH○○⇒平成○○年

  ★○○高校⇒○○県立○○高等学校

  ★(株)○○⇒株式会社 ○○

  ★日商簿記〇級⇒日本商工会議所主催 簿記検定〇級

・文字は楷書で、詰めすぎず空きすぎず。

・誤字、脱字がないか必ずチェック

・修正液の使用、履歴書の使いまわし、コピーなどはNG。

 

自己PR

 ①何を大切にしてきたか

 ②何にこだわった来たか

 ③一番大切にしてきたことは何か

 ④働く上でのモット―

※自己PRはウソはいけないが、多少の盛りはOK

 

志望動機 

①なぜこの会社を選んだのか

②なぜこの職種を選んだのか

③ホームページをみて、興味を持ったり、共感したことなど。

④私はこうゆうことをやってきてこういうことをやりたいなど。

 

・辞めた理由は、前の会社の不平不満ではなく、前向きなアピールになるように!聞かれる可能性が高いので、必ず考えておく。

 

年金について


年金について

令和2年の年金額は年額で781,700円(月額65,141円)で、昨年より0,2パーセントの増額になっている。

 

特別支給の老齢厚生年金に該当する人👇は必ずその時期になったら忘れずに申請しよう。

・男性は昭和36年4月1日以前に生まれた人

・女性は、昭和41年4月1日以前に生まれた人

・老年基礎年金の受給資格期間(10年)があること

・厚生年金保険等に1年以上加入していたこと

・60歳以上であること

 

在職厚生年金 60歳以上で年金をもらいながら働く場合、年金がカットされるかどうかが気になるところ。

【60歳~64歳】 

 月収+賞与の1/12+年金月額が28万以内であれば、カットなし。

※2022年4月から47万へ引き上げられるようだ。

【65歳以上】

 月収+賞与の1/12+年金月額が47万以内であれば、カットなし。

 

55歳以上の就職者が多い職種


55歳以上の就職者が多い職種

以下、私の地域(県)の統計データーからの結果を示したものである。

フルタイム

医療福祉・・・建築・土木技術者、看護師、保育士

サービス・・・施設介護員、訪問介護員、調理人、飲食店ホール係

輸送関連・・・タクシー運転手、トラック運転手、フォークリフト作業員

 

パートタイム

全体的に運搬・清掃等・サービスの職業がほかの職種と比べて55歳以上の就業数が多い傾向がある。

清掃員、倉庫作業員、配達員、軽作業、施設介護員、訪問介護員、看護助手、調理補助者、飲食店ホール係、マンション管理人など。

保安(警備員など)の職業については就職者数は少ないものの、就職者全体に占める55歳以上の割合がフルタイム・パートタイム共に高いという特徴がある。

 

55歳以上の就職状況は?

 

2020年の有効求人倍率は1.04倍。昨年12月の1.68倍以降、10カ月連続で低下しており、厳しい状況にあると思われる。(厚生労働省調べ)

有効求人倍率とは、一人当たり何件の求人があるか、を示す数値である。これは、就職をしやすい目安となり、数値が大きいほど就職しやすい。有効求人倍率は景気と連動していると言われている。

 

私の地域(県のハローワーク調べ)の就職状況の統計資料によると、

フルタイムの場合、ハローワークによる全年齢層の就職率は28・5%、55歳以上は18.3%である。パートタイムになると全年齢層の就職率は35.4%、55歳以上では29.8%になっている。

 

単純にこの数字から読み取れることは、以下3つである。

①ハローワークの求人で就職する人はハローワークに求人登録した人の3割程度(県によって違う)

②ほかの年齢層に比べると、55歳以上の就職はやや厳しい状況にある。

③フルタイムよりもパートタイムの方がやや就職しやすい状況にある。

 

こういった統計を見るときに注意する必要がある。厚生労働省にしろ、地域のハローワークの統計にしろ、その数値には就職雑誌や民間企業の求人サイトの数字は含まれていない。そのことを頭に入れておこう。

 

私が、本当に知りたいのは55歳以上の就職が他の年齢層と比較したときの就職の比率だ。

結果は「55歳以上の就職はやや厳しい」だったわけだが、実際のところ「やや」は疑わしいと感じる。現状は55歳以上の年齢に「やや」ではなく、もっと厳しいのでは?

 

自分が年齢で断られたからそう思うのかもしれないが、ハローワークの求人票には年齢制限を59歳までとしているところが意外とあったのだ。その理由を60歳定年のためとしている。

では、数字上「やや厳しい」にとどまっている理由は何だろう?

私は、若い人ほど、ハローワークで仕事を探さず、ほかの媒体、Web求人サイトなどで就職する人が多いからなのではないかと思ったりする。それゆえに、全年齢層の就職率が高くならないのだ。

 

どこまで、数字を信じるか・・・・ほどほどに、だろうね。

 

私はこの統計を見て、意外とハローワークを利用して就職している人が少ないのに驚いた。確かに、私自身も必ずしもハローワークで探さなくてもいいと思っている。ただ、こういったセミナーは今後も機会があれば参加しようと思う。

 

アクティブシニアセミナーは私に様々な気付きを与えてくれた。教室の蛍光灯も付け忘れた状態で始まったセミナーで、ちょっと抜けている先生であったが、丸顔の先生は終始笑顔を絶やさない人であった。私は最後に配られたアンケートに、「大変参考になった」に〇をつけた。