つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

ハローワークでシニアセミナーに参加してみたら自分が面接に落ちたワケが分かった!

私は現在50代後半で、会社をクビになり、パートか派遣の仕事を探している身である(この際どっちでもいい)この度、ハローワークで行われていたアクティブシニアセミナーに参加してみた。55歳以上の失業者であれば、誰でも受けることができる。定員15名程度のこじんまりとしたセミナーだった。

 

コロナの今、雇用状況はどうなっているのだろう?現状を知る必要があるのでは?

 

などとは考えず、ほとんど軽いノリで参加してみたが、セミナーを受ける過程であることが判明した。「自分がなぜ面接に落ちたか?」私ははっきりとわかったのである。同じ失敗を繰り返さないためにも記録をしておきたいと思う。

 

50代後半はシニアかどうかは疑問があるが、どうやらその扱いのようである。セミナー会場はハローワークの中。コロナ対策で3人用の長机に一人座るようになっていた。

 

 

二週間前、コールセンターの面接を受けていた

 

私は仕事に行かなくなってすぐ、web求人サイトのコールセンター募集の求人にに応募した。それによると、この会社は、「40代50代を積極採用!」と前面に打ち出し、募集をしていた。その一部には60代活躍中とも書かれていた。ここなら、年齢がハンディーにならないのでは?と、すぐに応募を決めた。

 

面接はコロナの関係で電話で行われることになった。あらかじめ指定した時間を予告したうえでの面接である。履歴書はあらかじめweb上で提出済みだ。面接ではそれをもとに一つずつどんな仕事をしてきたか、なぜ、空白期間があるのか、やめた理由など、履歴書に矛盾がないか丁寧に質問が繰り返された。ほかにも長所や短所、それから得意なことなどいろいろなことが聞かれた。ある程度は事前に言うことを準備しておいたので、よどみなくテキパキと答えたつもりだった。

 

ここまで多くの質問を受けるとは想定外だった。それにもかかわらず、面接は順調すぎるくらい順調だった、と私は勝手に思い込んでいた。顔を合わせない分相手も慎重だったのだろう。面接時間は31分。面接官は、たぶん声から行くと私の息子ぐらいの年齢だろうか?ちょっといい大学出の神経質な青白い顔の、やせ細った若い男性像が浮かんだ。マニュアルでも読んでいるかのような抑揚のない質問の仕方だった。とにかく一つ一つ私が答えたことを細かくメモしている様子がうかがわれた。次の質問に行くまでの間がやたら長かったのである。

 

面接が終わったとき思ったのは、対面面接より質問の量が多くない?しかも私が希望したのはフルタイムじゃなく扶養内の短時間のパートである。何もここまで厳しくしなくとも・・・・・。

 

そして、あれから2週間が過ぎた。採用であれば、1週間内に採用のメールを送りますということだったので結果は明らかであった。

 

要するに私は不採用だったのである。なぜ?面接ではうまくいったはずなのだが?

 

そんな時に参加したのがアクティブシニアセミナーである。別名、活き生きセミナーとも呼ばれている。

 

活き生き?面接に落ちて、全然、活き生きではなかったが参加してみることにした。

 

私が面接に落ちたワケ

 

セミナーの先生の以前の職業は、コールセンターで管理職をされていた方だった。オペレーターの指導や採用の面接などをされていたそうだ。しょっぱなの自己紹介で、コールセンターと聞いて、私はがぜん興味がわいた。

 

セミナーが進んでいく中、先生は自分が面接をするときに絶対に採用しなかったタイプの話をされた。この先生は面接官として、職務を遂行するとき20年間、たった一つ曲げない条件があったそうだ。

 

「コールセンターは離職率が高いです。コールセンターは年齢も前職も様々で多種多様の人、そして大勢の人が働いています。ほかの職業でもいえることですが、人と仲良くしようという気持ちがない人は絶対に私は雇いませんでした。どんなに経歴がよかろうが、どんなに仕事ができる方であっても、この一点だけは譲れない条件でした」

「協調性のない人」「自分は自分、人は人と考える人」はだめだと言ったのである。そういう人がグループに1人でもいると、そのグループ全体がぎくしゃくしてしまうのだそうだ。

 

私はその話を聞いた時、雷に打たれた気分だった。いや、そこまではなかったが、かなりのショックだった。そして自分が面接に落ちた理由がはっきりとわかったのだ。

 

私が電話面接を受けたとき、最後の質問にこんなのがあった。「これまで、いろいろなところで働いてこられたようですが、その中には自分と合わないと感じた人もいると思います。その時どうやって乗り越えられてこられましたか?もし、そういう人がこれまでいなかったら、いると仮定して答えてください」

 

さすがに、ここまでの質問は予想していなかった。だが、私はスラスラとこの質問に答えた。しかも、それが正しいと言わんばかりに力説するかのように言ったのである。

「仕事ですから、そういう人がいても割り切ります。できるだけかかわらずに自分の仕事に集中します」

 

私はきっぱりと、そう言い切った。

 

私がその時、躊躇なくそう答えたのにはわけがあった。私の前職は普通の企業であったが、カスタマサービス課で、電話を受ける仕事だった。内容的にはコールセンターと似ていたと思う。そしてここには多くの派遣社員がいたが、その中には前職コールセンターだったという人も少なくなかった。その人たちがよく言っていたのだ。「こういう電話を取る仕事は、人のことを気にしていたら続かない、人は人、自分は自分と割り切るのがオペレーターとして続けていくコツ」だと。コールセンタは、気が強い人が多いので、絶対に必要なスル―スキルなんだと。私は前職のとき、その職場にも気の強い人が多かったので、「ほんとにその通り!」と納得したものだった。そして、その考えが実際に前の職場では役に立っていた。

 

見ざる、聞かざる、言わざる。人は人、自分は自分。

 

私は今でも、人がたくさんいる職場では、この考えは必要だと思っている。

 

要するに、あの最後の質問の時、私が答えたのはまさに「本音」だったのである。

 

だが・・・・・私は先生の話を聞いた時、はっきりと自分がやった間違いに気づいたのだ。採用面接官は協調性を大切にする!特に、女性がたくさん働いている職場は協調性がない人がいると、統制がとれにくいのかもしれない。多分、この話を聞かなければ、私はまた同じ間違いをやったかもしれない。それだけでも収穫だ。

 

面接では、都合の悪い本音は言ってはいけない!

 

もしこれから、面接に挑もうと思ってらっしゃる人がいたら、本音と建て前は絶対に使い分けるべき!ポロリと口からこぼれ落ちないよう、細心の注意を払う必要があるのだ。私ぐらいだろうか、いい年して、こんなヘマをやるのは・・・・・

 

実際のところ、私が面接に落ちた本当の理由を確認するすべはない。だが私の直感が、そう言っているのだ。

 

アクティブシニアセミナーに参加した最大の収穫は多分これだったと思う。

 

やれやれである・・・・・

 

ほかにも有益なことを学んだが、それは別にまとめた👇

  

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