つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

求人の「シニア」は何歳以上のこと?いくつになっても働きたい!

最近、求人などでよく見るようになった「シニア応援」、「シニア歓迎」の文字。

 

2年前、私が仕事を探した時は、中高年歓迎のキーワードで探したものだが、最近はシニアという表現を使った求人が多い。

 

でも、この「シニア」という言葉一つとっても、今一つ定義があいまいだ。

 

国連のシニアは60歳以上、WHOのシニアは65歳以上、世界でもその団体によって、シニアの定義が違う。日本でもシニア割をうたった商品の年齢はそれぞれだ。例えば映画のシニア割が適用となるのは60歳以上だが、イオンシネマは55歳以上だ。旅行もJRもバスもスポーツクラブもそれぞれ会社によってシニア割引になる年齢が少しずつ違ったりする。しかも世間の認識も統一感がなく、実に紛らわしい。

 まあ、それは許せるとして・・・

せめて求人雑誌に載せているシニアの年齢は定義を明確にして欲しいと思う。「シニア応援」「シニア歓迎」を頼りに仕事を探す中高年はきっと多いだろう。50歳も過ぎると、求人誌にこれがないと、なかなか応募しにくい。

 

求人誌を見ていると不思議に思うことがある。「シニア応援」とか「シニア活躍中」とか書いてあるのに、同時に「50歳代応募可」とも書いてある。シニア応援ならわざわざ「50歳代応募可」など書く必要ないだろ?シニアっていくつ?この文面だと、シニアは50代ということになる。

 

どうも、転職市場のシニアとは、一般的な私たちが考えるシニアよりも若いように思われる。私たちの考えるシニアって、65歳以上?どう若く捉えても60歳以上ではないか?どうしても、50代でシニアと言うには抵抗がある。

 

ある転職サイトの定義では35歳~54歳までがミドルで、55歳からがシニアと定義されている。労働の場では意外と若いうちからシニア扱いのようだ。

 

何だかね~人生100年と言われているのに、55歳以上でシニア?今の世の中、シニアだらけだ。

 

55歳と言えば・・・・

 

沢口靖子さん、山口智子さん、中森明菜さん、仲村トオルさん、上川隆也さん、高橋克典さんなど。

 

この方たちは、シニアの響きからはるかに遠い気がするんですけど。まっ、芸能人だから、そう思うのも仕方がないが、そうじゃなくても、最近の50代は、若見えできれいな人っていっぱいいる。これはきっと努力だろうな。

 

先日、ニュースで履歴書に写真を貼らずに応募する会社が紹介されていた。書類選考で、先入観を無くすためだそうだ。顔写真の印象で、その人の能力や人柄が適正に評価されない恐れがあるかららしい。確かに見た目だけで、書類選考で落とされたらたまったもんじゃない。顔に傷のある人、変形している人など顔に何らかの障害を持つ人の中には、能力が高いのに書類だけで落とされてしまうのは、本人にとっても、企業側にとってももったいないことだ。そういうことを考えると、いい試みだと思う。

 

私はこのニュースを見た時、いっそ、年齢も履歴書に書かずに応募できればいいのに、と思った。だって、年齢だけで落とされるケースは山ほどある。そもそも応募自体できなかったりすることもある。

 

就活をしている友人がいる。私と同じ50代後半である。彼女は先日、某コールセンターに、求人応募のために電話をかけた。求人誌には「20代~50代までの人が活躍中」と書かれていた。しかも、そのコールセンターは、ハローワークでも求人が出されており、さらに詳しく内容を見ると、定年が65歳で、延長74歳までと書かれていたらしい。友人は当然思った。

 

「年齢にこだわらない会社だ、これならいける!」その友人はコールセンター歴12年のベテランである。友人はほとんど合格した気分になったという。

 

だが、電話をかけてみると・・・・

 

「応募は55歳までなんです」

と、形式的に言われたらしい。

 

これは、一か月前の話であるが、ハローワークではいまだにそのコールセンターの求人が出ているという。「働いてくれる人を探しているのに、年齢だけで雇わない」ってどうなの?

 

労働力不足と言われ、シニアが注目されている!などと、メディアでは言っていたりもするが、年齢に厳しい会社は、まだまだたくさんあるようだ。ここを変えないことには、労働力不足は解消されないよね。シニアも働こうという意欲が萎えてしまう。

 

友人は今、転職サイトだと「シニア歓迎」「シニア応援」のキーワードがないものは絶対応募しないと言っている。一方、ハローワークでの求人では、応募の前に「○○歳でも応募は可能か?」の連絡を、事前に職安の担当者に電話をかけてもらうよう徹底しているとのこと。

 

彼女の就活はまだまだ続くようだが働きたい!と思い続けていれば、きっと仕事は見つかる。そう信じたい。

 

他人ごとのように話しているが、私も派遣の身である。更新が切れれば、明日は我が身だ。それでもまだまだ働きたい!