つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

人を殺す夢を見た‥‥これってどういう意味?なぜ繰り返し見る夢があるのか?

今朝、変な夢を見た。拳銃で15人を殺したのだ。殺害現場は職場だ。たぶん今の職場であるが、風景が違う。窓もなければ、パソコンもない。ただ10人~15人ずつぐらいの机が横並びにくっつけられており、その塊が10列ぐらいある。私はその中で一番前の席だ。たくさんの同僚たち?が忙しそうに動いている。同僚の顔ははっきりとは見えない。私の顔も見えない。だが、意識の上で拳銃を持っているのは私だ。その意識の中で、先日も15人、拳銃で同僚を殺害したことになっている。だがその時捕まらなかったので2度目の犯行に及んだという設定だった。

 

私は机の陰に隠れて、一番近い人から狙い撃ちしていった。私は何の感情も感じていない。人を殺すのを楽しんでいるかと言えば、そうでもない。淡々と無感情に丁寧に一人一人を狙い、発砲した。その相手の顔はわからないが、1人2人、3人と・・・・・そして15人撃ち終わった。なぜか15人にこだわっていた。15人目を撃ち終わったとき、急にわが身を案じる考えが浮かんだ。「バレるだろうか?」「この前もバレなかったから大丈夫なんじゃないの?」「刑務所って冷暖房ないんだよな?冬は冷えるんだろうな」なんてことをぼんやりと考えた。

 

撃たれた人たちがやっと倒れ始める・・・・遅くね?

 

職場全体がよどめき始める。発砲の位置関係からして、発砲したのが誰かおおよその見当がつく。同僚たちの視線が一斉にこっちを見た。だがその視線の行方は・・・・私ではなかった。誰かは分からないが、私から離れた同僚に向けられている。 それが誰かは分からない。

 

私は素知らぬ顔で、救急車を手配している。だが、夢の中の私は知っていた。15人全員が息絶えてることを。

 

目が覚めた。なぜかはっきりした夢だった。でも起きた時、不思議なことに嫌な気分がなかった。

 

何だこの夢・・・・

 

さすがに気になった。そりゃそうだろう、夢の中で、殺したのは15人。そしてその前にも15人殺していることになっていたから、合計30人も殺したことになる。

 

私は人を殺す夢は初めてだった。

 

夢に関する研究データーでは、「落ちる」「逃げる」「追う」「殺す」「死ぬ」「飛び降りる」などは比較的多くの人が見る夢だそうだ。

 

私は本日、お休みだったので早々と開館時間に合わせ、近くの図書館まで足を運んだ。

 

 いくら夢とは言え、放っておけない・・・・・。 図書館で夢のことを調べてみよう!そう思ったからだ。ただ単に暇だったからでもある。

 

そこで手にした本「天使の夢辞典 斎藤勇著」によると・・・・

 

殺された相手はあなたの分身です。人間は誰でも、自分の性格や考え方のどこか一部分に対して否定的な感情を持っていて、その中でも特に嫌な部分を、いっそ殺してしまいたいと感じています。

つまり、殺された人物は、あなた自身が持っている性格的に許せない部分の象徴、それを、知人(同僚)の姿に置き換えているのです。

 

上記が、夢診断に書かれていたことだ。兄弟や、知らない人を殺した場合でも同じ意味だ。但し、殺した相手が親になると、その夢の意味は独立心と自立欲求の表れだそうだ。親離れして、一人前になるには一度夢の中で親を殺す必要がある。心の成人式というやつだ。

 

でもこれが、60歳の子供が介護する90歳の親を殺める夢だとしたら?・・・・ちょっと怖いんですけど・・・さすがに心の成人式じゃないだろ?

 

それでは逆に自分が殺される夢だったらどうだろう?

やはり、自分の性格の中で許せない部分を抹殺してしまいたいと思っている表れだそうだ。その心理を夢で表現しているんだとか。

しかも夢を見るときって、無意識の世界では一種の手術みたいなものが行われており、無意識と意識のバランスを整え、心の中の滞りが清算されたりするらしい。

 

人は何で夢を見るのだろう?夢はどんな意味を持つのだろう?

 

そんな多くの人が抱く疑問に挑もうとした巨人がいる。

 

フロイトとユングである。二人は自らの研究の中で夢を重要視した。

 

※ジークムント・フロイト(1856年5月6日ー1939年9月23)オーストラリアの精神科医で精神分析学の創始者。(ウィキペディアより)

※カール・グスタフ・ユング(1875年7月26日ー1961年6月6日)スイスの精神科医・心理学者。深層心理について研究、分析心理学の創始者。(ウィキペディアより)

 

 フロイト流の分析では夢は抑圧されはている心の暗部や願望を暗示するもので、夢を見ることにより潜在的な願望を充足させると考えた。また、その暗示を読み解き開放することで心身の様々な不快な症状が治癒するケースがあることを示した。

 

一方ユング流の分析では夢は私たちの無意識から、特に集合意識からの私たち自身へのメセージであり、そのメッセージと向き合うことで、私たちの成長を助け、自己実現を促すと考えた。

 

どちらにしろ、夢を理解することは私たちの生き方に恩恵をもたらしてくれるだろうことは何となくわかる。だがどうやって理解するのか?それが問題だ。

 

繰り返し同じ夢を見るという経験をしたことはないだろうか。

私は繰り返し見た夢が、これまでに3回ある。繰り返し見た夢は何らかの警告だったり、深層意識からのメッセージだと言われるが、私はそのメッセージが何だったのかは今もわからない。ただ、その頃見た夢が私の心理状態を何となく表わしていたような気がしている。

 

繰り返し見た夢は今でもよく覚えている。ちょっと、その時の夢を振り返ってみよう。

 

①20代後半の頃、不安定な場所から今にも落ちそうになる夢を何度も見た(落ちたことは一度もなかった)ヒビの入った太平洋の氷の上とか、壊れかけた屋根の上とか、外ドアが開いたままの飛行機とか、今にも割れそうなガラスの橋の上とか、場所はいつも違った。ただ、いつもそこには落ちないように必死でしがみついている私の姿があった。

 

②30代後半、建物の中で迷子になり、出口を必死で探す夢を何度も見た。建物は、ホテルだったり、古いお寺だったり、倉庫だったり…劇場だったり、夢を見るたび場所は違っていたが、いつも私は、必死で暗い建物の中で出口を探していた。

 

③50歳前半、間に合わない(遅れる)という夢を何度も見た。最初は一見、内容が違うのでそれが同じテーマの夢だとは気づかなかった。ただ場所がいつも当時働いていた職場だった。もちろん風景は違う。私の夢は現実に存在する場所はほとんど出てこない。夢の中の意識の上で、その場所を職場と認識しているだけで、現実の職場とは外観が全然違う。その職場らしき場所で、お客様に渡すはずの商品が約束の時間に間に合わないとか、昼休み、知らない人に足止めを食らい昼勤に間に合わないとか、レジのお金が足りなくて両替に行った同僚が戻ってこず、お客様に渡すお釣りが間に合わないとか。電卓で商品の値段を出さなくてはいけないのだが、頭が混乱して計算が間に合わないとか・・・・・夢の中で私はいつも時間に間に合わず焦っていた。夢の内容はかなり現実的だった。

 

当時、私がその夢に意味づけをしたのが下記のようなことだった。

 

20代後半の夢の解釈

多くの20代の女性が、いずれ訪れる30歳という年齢に恐れを感じるものだと思う。その恐れが忍び寄るのが20代後半だ。当時結婚適齢期が25歳くらいだったと思う。独身だった私は、周りから結婚のプレッシャーを感じてはいたが仕事もプライベートも順調だった。当時、私がその頃に繰り返し高いころから落ちそうになる夢を見たのは、積み重ねてきた仕事と若さを失うことへの恐れだったのだと思っている。

 

30代後半の夢の解釈

子育て、仕事、家のこと、一番忙しかった時期だ。思うようにやりたいことができない。自分の時間がない・・・・自分がどこに向かっているのか、そもそも何がやりたいのか、さっぱりわからなかった。迷っていたんだと思う。何かを探していたんだと思う。

 

50代前半の夢の解釈

夢が職場という場所に限定されているので、さぞ、仕事上のストレスを抱えていたかのように思いがちだが、実はこの時期、私は逆に仕事のストレスはほとんど感じていなかったように思う。むしろその頃は、その場所が最後の職場だと考えていた。別に満足してたわけではない。居心地はよかったがやりがいはなかった。それでも、今から転職なんて、無理だろうなと感じていた。要するに新しい仕事を始めるには年齢的に間に合わないと感じていたのだ。(実際はそのあと、転職している)

 

こうしてみると、夢はその時の心理状態を表現しているかのように見える。

 

オンデーズの田中修治社長は、

「 大きな嘘の木の下」での自著の中で、自分が繰り返し見る夢について語っておられた。

僕は高校生の時にバイクの事故に遭ったことがある。僕は救急車で運ばれて数日間、意識不明だった。

その時のシーンから夢は始まる。パッと目が覚めると、僕は病院のベッドに寝ている。周りには親や友人がいる。僕は「あれ?子供たちは?嫁さんは?owndaysはどうなってる?」と心配する。すると枕元に立つ母親に「は?何言ってんの?あんた、ずっとここで寝てたんだよ、20年も」と言われる。

現実の僕は何も持っていない。「この20年間の人生は全部夢だったのか!」そう叫びながら虚しさと絶望に包まれる。

そのあたりでハッとベッドから飛び起きて本当に目が覚める。

田中社長はそんな夢を1年に何回も見られるそうだ。

その夢は自分の不安をあらわしている「きっと僕も今の自分に自信がないのだろう、だからたぶん自分は本当に大丈夫なのだろうか?という不安が常に付きまとい、その不安が夢になって表れているのかもしれない 

 

田中社長は、この夢を自分の中の不安と解釈しながらも・・・・

イチローだってスティーブ・ジョブスだって、坂本龍馬だって、不安な夜を過ごしてきたし、自信のない決断だってたくさんしてきたはずだ。大切なのは自分を信じること、そして行動を止めないこと。ただそれだけだ。

田中社長はしっかりと不安と向き合い、自分を信じること、行動を止めないことの大切さを改めて決意されている。

 

夢は本来、田中社長のように、こういうふうに活かすべきなのかも。

 

あなたは繰り返し見る夢はあるだろうか?

 

人が夢を見るのは、普段の生活で起きた出来事や脳にたまった情報の整理のためだと言われている。私たちが見る夢は大概つじつまが合わずどうでもいいような夢が多い。しかも全く覚えていないか断片しか覚えていなかったりする。

 

だが、時折、繰り返す夢を見たり、鮮明に覚えている夢だったり、なぜか気になって仕方がない夢だったり…‥

 

そんな夢はやはり、ユングが言ったように深層心理からの何らかのメッセージなのではないだろうか。

 

私が今朝見た夢・・・・30人もの同僚を拳銃で殺す夢・・・・まさかシリーズ化して何度も夢に見るってことはないよな。

 

怖い夢は私たちの悪い欲求を解消してくれ浄化作用の働きを持つともいわれている。そのせいか、夢判断ではなぜか悪い夢が良きことの暗示としてとらえられることも少なくない。

おそらく私の夢は、図書館で読んだ夢診断のように、私が嫌っている私の中の心理的な部分を「無きものにしたい!」という願望の表れだったのかもしれない。でも30人って・・・・ちょっと多すぎやしないか?

 

そんなに嫌な部分がたくさんあるのかよ‥‥私はここ数カ月、変化への渇望が高まっていた。そのせいか?

 

変化を起こすには捨てなきゃいけない考え方がいっぱいあるのかもしれないな。