つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

派遣切りにあったらすぐにハローワークに行こう、失業保険メモ

失業保険っていくらもらえるんだろう?どーせ大したことないよな。そう思っていた。

 

私は失業中の身である。派遣切りにあって、すぐにでも仕事を探すつもりだったが、世の中、そうは甘くない。なんせ、何のとりえもない60歳前の女を簡単に雇う?そんなボランティア精神にあふれる企業などない。しかも、コロナ続きで社会全体が暗澹たる空気にまみれている。わたしなんぞより、切羽詰まった生活の支え柱たちが職安には、いくらでもタムロしている。そんな彼らを見て私は長期戦を覚悟した。というより、最初から予想していたことだ。

 

派遣会社からはクビが決まってからも、仕事はすぐには紹介先がないと言われていた。もともと軽作業の派遣先が多い。もちろん、私は軽作業でも構わないのだが、軽作業など経験がない。60歳前の未経験って、歓迎されないだろうことは察しが付く。お呼びではないのだ。派遣会社にはさっさと見切りをつけていた。というより、見切りをつけていたのは派遣会社の方だった。

 

「離職票、早めに送った方がいいですよね?」

仕事に行かなくなってすぐに、派遣の担当者にそう言われた。そっちから、言う?

※離職票とは失業給付に必要な書類で、退職先の給料の金額や退職理由(自己都合か会社都合か)が記載されている。

 

紹介する気などさらさらなかったようだ。派遣会社にとってもお荷物なんだな、などと自虐するほど痛い女ではない。そんなもんだろう、とあっさり受け止めた。むしろ、ラッキーだったかもしれない。

 

失業保険をもらおう!そんなことを考えたのは実に25年ぶりのことであった。

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失業保険を申請するには?

 三つの理由が必要だ。

・失業状態で、積極的に就職しようとする意思があること。

・いつでも就職に応じられること(健康、環境など)

・離職日以前の2年の間に「被保険者期間」が12カ月以上あること

 

派遣切りに合うとすぐに給付を受けれる

私の方が驚いた。派遣会社との雇用契約の場合は、「自己都合の退職」として、扱われるものだとばかり思っていた。それが、1週間の待期で給付が確定した。要するに派遣切りは会社都合扱いになるのだ。

 

自己都合・・・・3カ月待期(自分の意思、定年退職など)

会社都合・・・・7日間待期(倒産、解雇など)

 

7日の待期と3カ月じゃ、ぜーんぜん違う。待期の間は仕事ができない。これは厳しい。だが派遣切りの場合は、自分の意思ではないので7日間で済む。

 

声を大にして言う!

 

派遣切りにあったら、すぐにハローワークに行こう

 

失業給付期間は自己都合、会社都合、さらにコロナでも違う

失業保険給付期間は、「被保険者期間」が土台となる。さらに自己都合、会社都合、コロナでさらに違いが出てくる

 

失業保険の申請の時聞かれた。

会社都合での退職のようですが、コロナは関係ありますか?

 

「いいえ」

今時クビになるっていえば、たいがいコロナだろうが、コロナに関係のある職種ではなかったため、私はそう答えた。

 

実は、コロナで退職すると、期間が長くなる。もしかして、「はい」と答えるだけで給付期間は長くなったのだろうか????

 

 ①自己都合の退職(自己の意思、定年退職など)

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②会社都合の退職(倒産、解雇など)

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 ③新型コロナによる退職

上記の期間に60日(一部30日)延長される。

しかも、自己都合でも、コロナ退職であれば(※条件あり)3カ月待たずとも7日の待期で支給される。

 

コロナで仕事を失った人は、飲食関係の人が多いと聞く。大きな店は雇用保険があるだろうけど、小さな店はたぶん、雇用保険もつけずに人を雇っていたところもあるんだよね。知り合いに、お蕎麦屋さんで働いていた人がいるけど、雇用保険がなかったもんだから、今、預金を少しずつ切り崩して何とかしのいでいるみたい。

 

ほんとに困ってる人って、手が差し伸べられていないんだよね。

菅さん!何とかせい!

 

失業保険っていくらもらえるの?

一番気になるのが、いくらもらえるの?ってとこだよね。

 

実際にもらっていた金額の45%~80%が基本手当日額だよ。

 

簡単な計算方法があるので、メモしておく。

離職前の6カ月の賃金の合計が90万(だいたい月15万ぐらいの人)だったとする。

  

例 900,000÷180日×0.8=4,000円(基本手当日額)

 

4,000円×28日(4週間分)=112,000円が給付期間に応じて28日分ずつまとめて支給されることになる。認定日が同じ曜日で統一するため、28日周期になっているようだ。

 

但し、この金額は80%給付のぎりぎりのラインである。6カ月の賃金合計が905,400円以上になると、その割合は(80%~45%)徐々に下がっていく。給料の高い人ほど、パーセンテージは低くなる。

 

※この基本手当日額は毎年8月1日に改定され、減額又は増額されることがあります。

 

失業保険をもらうには求職活動が必要

求職活動は、前回の認定日から今回の認定日の前日までに、最低2回以上行う必要がある。これをしないと就職の意思がないとみなされ、失業保険はもらえない。では、求職活動にはどんなものがあるのか?

①求人への応募

②ハローワークや公的機関が行う職業相談やセミナー受講

②許可・届け出のある民間機関が行う職業相談や求職活動に関するセミナー受講

④再就職に資する国家試験や検定試験の受験など

 

上記はわかりやすい求職活動である。

でも、私もそうだが、多くの求職活動と言えば、以下二つである。これって、求職活動実績として認めてくれるの?と思ったが、結論から言えば、どちらもOK。注意点を書いておく。

 

①民間の求人雑誌やWEB求人で応募した場合(落ちた場合、応募したという証拠がない)👇

毎月認定日に提出する失業認定申告書の中にハローワーク以外の求人に応募したことを記入する欄があるので、詳しく書いて提出する。

①会社名 ②電話番号 ③担当者名(忘れやすいので面接のときに確認する)

④応募日 ⑤応募方法 ⑥結果など。

※これは、特に疑わしくなければ、面接を受けた会社への確認はしていないようだ。

 

②ハローワークに来て、パソコンで求人検索をしたが希望の職種が見つからなかった場合👇

検索をした日に、受付窓口で、雇用保険受給資格者証に必ず承認印鑑をもらう。認定日に失業認定申告書に記入して提出する。

 

※雇用保険受給資格者証とは失業給付の手続きの後、あらためて開催される説明会で渡される書類で、「失業手当」を受け取る資格を証明する大事な書類です。私の場合、コロナのせいか、説明会が申請した日に行われたため、資格者証を受け取ったのは、第一回目の認定日でした。(地域によって渡し方が違うのかもしれません)

 

再就職手当について

仕事には早く就きたいけど、失業保険も捨てがたい・・・・と思う人も多いはず。その心理が分かってるんだねえ。

再就職手当とは、所定給付日数の3分の1を残して就職した場合は、支給残日数の60%、所定給付日数の3分の2以上を残して就職した場合は支給残日数の70%に基本手当日額を掛けた金額がもらえる。

再就職手当は、就職するともらえるもので、本来もらうはずの失業保険の60%か70%はもらえるありがたい「お手当」である(要件はあるが、難しいもんでもないし、たいがいは大丈夫)

 

基本手当日額×支給残日数×0.7(又は0.6)

 

すぐに働きたい意欲があるのであれば、長々と失業を長引かせるよりも、再就職手当をらって、さっさと就職するのが一番良い。

 

私もこれを狙いたいところだが、なんだかここにきて、コロナ感染者が一気に増えだしてきた。1回目の緊急事態宣言の時以上に深刻だ。ホントにこの先が見えない状態で、企業は人を雇う気なんてあるんだろうか???今出してる求人を引っ込めるなんてこともありそうだ・・・・

 

最後に

派遣という不安定な立場で働いていたにもかかわらず、ハローワークの失業保険がすぐにもらえたことは非常にラッキーだった。しかも意外にも手厚いというのが感想である。失業保険はフルで働いていない者(低賃金)に、優しいものになっている。

 

派遣などの非正規社員は景気に左右されやすい。このコロナの時期、真っ先に不要とみなされるのが派遣である。派遣切りに遭ったら、ハローワークに行こう!クビを切られても、しぶとく生き残るのだ!