つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

0368443722マイクロソフトウイルス感染警告は詐欺?DW6VB36エラー

 

猫ちゃんの里親譲渡会に参加しようと思って、情報探してたら急にパソコンの画面が変わった。

 

マイクロソフトサポートページそっくりの画面にポップアップが出てきて、女性の声で、突然しゃべりだした。

 

どうしゃべったかと言うと、だいたい下記の通り。

 

エラーNO、DW6VB36。

 

あなたのパソコンは、ダイニバンクトロイヤウイルスに感染しました。

 

あなたのクレジットカード、フェイスブックのパスワード、その他の個人情報をリモートIPアドレスを通して、ハッカーに連絡します。

 

フリーダイヤルにお電話ください。

 

我々のマイクロソフトエンジニアが、お電話で削除方法をお教えいたします。

 

お電話される前にこのページを閉じられた場合、当社のネットワークがさらにダメージを受けないようパソコンを無効にし、サイバーレポートに送信します。

 

言い回しは、一字一句同じかと言われれば、自信がないけど、ほぼ、こんな内容だった。

 

DW6VB36だのダイニバンクトロイヤウイルスなど、初めて聞く。

 

今、自分で走り書きしたものをあらためてブログに書いて読み直してるんだけど、ここでちょっと気になる単語がある。

 

「我々」と「フリーダイヤル」

 

「我々のマイクロソフトエンジニア」なんて、こんな表現、日本マイクロソフトがするかな?

 

我々と言う言葉を使わなくても意味は通じる。もし使うなら、わが社の‥‥で良くない?

 

しかもポップアップに出てきた電話番号は、0368443722。フリーダイヤルにお電話くださいって言ってるけど、普通0120から始まる番号をフリーダイヤルって言うんじゃないの?03って、東京23区の市外局番じゃなかったっけ?しかも5分以内に電話するように書いてある。

 

今だから気づくことである。パニクッている時にはおかしいなどとはカケラも思わなかった。

 

私は、詐欺の類には慣れている。DMM、ワン切り、アマゾンの有料動画請求と色々あったからね。実害はなかったものの、電話をさせてお金を振り込ませようとする輩がやたら多いことにつくづく暗澹たる気持ちになった。

 

私は、3カ月ほど前にもパソコンで同じようなことがあった。

その時は急にビーという音を出して、今回のようにポップアップでウイルス感染警告を促し、すぐに電話するよう書かれていた。その時は、すぐにその画面を閉じて一旦電源を切り、再起動をすると何事もなくパソコンは通常通り使えた。セキュリティーソフトでスキャンしてみても、脅威は見つからなかった。

 

だから今回も・・・・・

 

あたしを騙そうたって、そうはいかないわよ!

 

そう思った。最初はね。

 

だけど、今回はちょっと仕様が違う。

 

×(終了)のボタンをクリックしてみるがウイルス感染警告画面が閉じれない。女性の声は繰り返し鳴り響いている。あちこちマウスを当ててみるが・・・・・・・・・反応しない。何かに支配されている感じだ。

 

電話番号0368443722に電話をせよ、と警告されている制限時間5分が過ぎた。

 

どうすりゃいいのよ・・・・・

 

パソコン画面の下のタスクバーに表示されているセキュリティーアイコンをクリックしてみた。

 

ゲー、オレンジ色の警告を発した。その内、「あなたのセキュリティーソフトは無効になっています」と表示された。

 

さすがに焦る。その内、セキュリティーアイコンのカプセルマークが消えた。

 

Help me!

 

何とか、この画面を閉じなきゃ・・・私の個人情報が盗まれるううううううううう・・・・・・・

 

まずは冷静になろう…‥

 

マウスが使えない時は、確か【ALT】+【F4】で閉じれるはずだが、無反応。

 

タスクマネージャーから実行中のアプリを終了するという手もある。

 

【CTRL】+【ALT】+【DEL】の同時押しを試みるが、無反応。

 

【CTRL】+【SHIFT】+【ESC】こっちも、無反応。

 

無駄だと思いながら、マウスをタスクバーに表示されているウィンドウズアイコンに当ててみると・・・・ヤッタアー、反応があった!

 

普通にシャットダウンできた。

 

すぐに祈るような気持ちで再起動した。

 

トップ画面が開くと同時に、さっきのウイルス感染警告画面が出てきて、又、「あなたのパソコンはダイニバンクトロイヤ・・・・・電話せよ」と自動的にしゃべりだした。女の声は、繰り返ししゃべり続ける。

 

制限時間とっくに過ぎて電話してもいいのか?

 

段々電話したい気持ちに傾いていく。

 

かける、かけない、かける、かけない、かける、かけない・・・・・・

かける、かけない、かける、かけない、かける、かけない・・・・・

 

昔のことを一瞬思いだした。連絡をくれなくなったある男に、公衆電話から電話をかけようと思って、道端に咲いているレンゲ草を摘み取り、かける、かけない、かける、かけないと花びらをちぎりながらレンゲソウに決断をゆだねた30年前のことだ。レンゲソウの最後のひとひらは、かけないで終わった。

 

だが今レンゲ草はない。2月だし・・・・ましてや家の中だ。

 

思わず時計を見た。

 

時間は夜の12時を超えている。こんな時間に電話?

 

取り合えずもう一度パソコンをシャットダウン。意味あるかどうかは分からないが、コンセントまで抜いた。

 

もともと、ウイルス感染での被害ってイマイチわからない。不安になって、スマホで調べてみた。

 

・パソコンが突然動かなくなる。

・遠隔操作により、外部への大量メールやウイルスの拡散。

・クレジットカード番号や個人情報がが盗まれる。

・パソコン内の写真などが勝手に配布される。

・パソコン内のファイルが勝手に削除される。

・画面上の表示が崩れる

・ネットバンキングの不正送金

 

などなど。

 

何となく今一つ具体性に欠ける。

 

だがあるサイトを見つけた。いくつもの実際にあった事例が紹介されており身につまされる内容だ。私が、見たのは・・・・・・・総務省の国民のためのセキュリティサイト

 

こちらは、実際にあったウイルス感染被害の様々な実例が、具体的に記載されている。しかも一つ一つの被害に対する対策まで教えてくれている。

 

その他、基礎知識として、インターネットのサービスの仕組みや、ID、パスワードの適切な管理方法、法律違反の事例、著作権法など、事細かに説明してくれている。

 

インターネットを利用されている方は、是非一読されておくことをおススメする。

 

私は、しっかり被害者の気分で被害に遭った後のことに気持ちが向かっていた。

 

だが、私は総務省のサイトを読みふけっている場合ではなかった!

 

私は、ウイルス被害に遭っている?渦中だ。

 

慌てて、3度目の再起動を試みる。

 

まだ、しゃべっとる!しつこい女だ!ウイルス警告画面は開いたままだ。

 

もし、ウイルスが本物ならとっくに私の個人情報は、抜き取られているだろう。

 

40分以上は経っていただろう。電話する気力も失せていた。いくらなんでも遅いだろ?

 

相変わらず、マウスが反応するのは、タスクバーのウィンドウズアイコンだけ。ウイルス警告の画面は閉じれない。消えていたはずのセキュリティアイコンはタスクバーに戻っていた。結局また、電源を切った。

 

私は、フェイスブックもツイッターもやっていない。ネットバンクもない。友人へメールもしない。写真はバックアップされてるし、私のパソコンの中に消されて困るような重要ファイルもない。

 

ハッカーにとっては、何ともシケた個人情報である。

 

それでも・・・・・・

 

遠隔操作で私の名前で外部に大量メールが送られる?

 

写真が配布される?写真は、娘と愛猫の写真が閲覧用に入っている。

 

クレジットカードの番号が読み取られる?

 

パソコンが破壊される?

 

考えれば考えるほど怖くなった。

 

それでも、時間を置いて4度目・・・・同じだ。

 

そして、5度目の起動を試みる。繰り返す女の声と同じぐらい私もあきらめない。

 

やはり、自動的にトップ画面はウイルス警告画面に切り替わり、女の声は鳴り止まない。

 

だが、ここである違いに気が付いた。

 

今度は女の声が一定の間隔を置いて、二つの声に分かれ、追いかけるようにしゃべっている。

 

なぜか「森のくまさん」の輪唱が頭の中に流れる。

 

ある日、森の中、クマさんに出会った、花咲く森の中、・・・・・・音譜

 

           ある日、森の中、クマさんに出会った、花咲く森の中・・・・・・・・音譜

 

全くバカげたことを考えていると思ったが・・・・・人間とはもともと矛盾した生き物である。

 

つい先日、醤油を買いに行って、肉まんを買ってきた。たまたま、店の中に屋台が出てて匂いに釣られ行列に並んだのがいけなかった。醤油買い忘れとるし!

 

どうでもいい話だ。ウイルスの話に持ち出すことではない。人間はやっぱり矛盾している。

 

一方、マウスを動かすと反応した。

 

×(終了)をクリックすると、普通に画面は閉じられ、女の声は鳴り止んだ。

 

あれ???????

 

今までの私の作業は何だったんだ?

 

早速セキュリティーソフトを立ち上げてみる。動いた!

 

スキャン。

 

結果は、「脅威は検出されませんでした」と出てきた。

 

これが脅威じゃなかったら、何なんだ?

 

何にもない時だって、結果報告には、脅威1を駆除しましたとか時々だけど出てくるのに・・・・・

 

セキュリティーソフトをくぐり抜けられるほどのウイルスなのだろうか?

 

だが、不思議なことに、スキャンの後には普通にインターネットが使えた。マウスも正常に反応した。

 

時間の経過が功を奏したようだ。

 

最初の警告から一時間半は経過していた。

 

やっぱり、詐欺の類だったのだろう。

 

それにしても、巧妙な手口だ。


ウイルス感染警告のポップアップの下の画面は、マイクロソフトのサポートページそっくりである。ここまでよくできていると騙されても不思議ではない。

 

あなたのパソコンにも、いつウイルス感染の恐怖が襲ってくるか分からない。だけど、実際にパソコンにウイルスが入り込む確率より、はるかに多いのが感染を装った詐欺やいたずらの類だろう。

 

あれから、数日が経過しているが、私のパソコンは快適に使えている。

 

電話番号、0368443722はウイルス感染を装う詐欺である。

 

皆さん、くれぐれも詐欺には気を付けてね。