つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

病気は歩くだけで治るってどこまでホント?超簡単に始める健康法

最近、「病気のの9割は歩くだけで治る」という本を読んだ。著者は、尼崎市に住む町医者である。お医者さんの言うことだから全く嘘じゃないだろうけど、なんだかね~怪しいタイトルだわ、と最初、私は思った。だが、読み進めるうちに歩くってこんなにも健康に貢献するものなのか!とあらためて、歩くことの重要性に気が付いた。


本書によると、歩くことによって、胃もたれ、便秘等、肥満などのちょっとしたものから、糖尿病、高血圧、高脂血症、糖尿病などのちょっと厄介なもの、そしてウツ、不眠症などの精神的なもの、それだけじゃない!認知症やがんの予防にもなるのだそうだ。

なぜこんなにも効果が期待できるのか?


・歩くことによって、自律神経が整う。

・歩くことによって、NK細胞(がんをいち早く攻撃、殺傷してくれる細胞)が活性化されて免疫機能が高まる。

・歩くことでセロトニン(幸せホルモン)やノルアドレナリンがが増える。

・歩くことで血流が良くなり、脳に届く酸素が増えるため脳が活性化される。

 こういったことが理由のようだ。なんだか、希望が湧いてくる話だ。

人間中年以降にもなると、何かしら体に問題が起こってくる。長年、体の声に耳を傾けず、ゆがんだ生活習慣を続けてきたツケを払わされるのがこの年代だ。


あなたの周りにいないだろうか?こんな人!

糖尿病で、大好きな甘いもの我慢して、厳しい食事制限も薬も欠かしていない。でもちょっと油断すると、数値が上がる。

ウツで10年も病院通い続けているのに、少し調子が良くなっても仕事が忙しくなるとまた悪くなるの繰り返しだ。

40過ぎてから、膝や腰が痛くて高いサプリ飲んでるし、整体に行ってるんだけど、これがずっと続くかと思うと、経済的にも負担。

毎日、ひつじを500匹数えても眠れなくて・・・・やっと、ウトウトしたかと思うと、すぐに目が覚めるし、睡眠薬が手放せない。

血圧が高いんだ。まだ、ぶっ倒れるわけにはいかないので降圧剤を3種類も飲んでるよ。

 周りを見渡せば、不調に悩む人が多い。

みんな、何かしら薬やサプリに頼っている。そのくせ運動はしない。具合が悪くなれば、1に薬、2にサプリ、3に食事、4がなくて5に運動。

いつも薬に寄り添っている人は、このタイトルを見てきっと言うだろう。

たかが歩くだけで病気が治るわけないじゃないか、しかも9割?ふざけんじゃないよ、今の世の中、薬でも治らない病気がごまんとあるのだ。

本書の冒頭で書かれている。9割治るの根拠は示せないが、9割る治るぐらいの気持ちで歩いて欲しいと。著者は歩くことが何よりの治療、予防であると力説するとともに、薬至上の現代の医療に警鐘を鳴らしていらっしゃるのだ、だからもっと歩こうと。

同業者の医者から見れば、この著者のことを「なんだこいつ、医者の風上にも置けない、とんでもない奴だ」ってことになるんだろうね。だって、歩くだけで病気が治ったら、医者も製薬会社も困るもの。きっと、医療業界は利権が生まれずもっと健全になるだろう。

本書にはこうも書かれている。たとえ治るは大袈裟だとしても確実に歩くことによって病気は確実に良くなる!と。それは、外来に来る多くの患者さんを診てきた町医者の実感なのだと。

この本はパート2というのも発刊されていて、こちらでは、本書の発表後、医学界では歩くことが注目され、様々な検証が行われ、歩くことによって病気が治るという根拠が多く実証されているという。続編は読んでないから、はっきりとは分からないが、歩くことで、病気が治ったという人が続出しているらしい。

でも、この本ってだれが書いたの?本の信用はそれなりのお方が書いてこそである。

で、著者のことを調べてみた。

著者は現役のお医者様である。もともと教師を目指されていたのだが、高校の時、自衛隊員だったお父様が亡くなり医者を志す。研修医時代、末期がんや肝臓病患者の壮絶な最期に立ち会いながら、何をしても助からないのに延命治療を繰り返す医療に疑問を感じる。「なぜここまで苦しまなきゃいけないのか」「余計なことをするから苦しむんや」そう思われたそうだ。その後勤務医に見切りをつけ、阪神淡路大震災の年である1995年、兵庫県尼崎市に長尾クリニックを開業される。年中無休の外来診療と在宅医療を通して、生活習慣病、がんの早期発見、高齢者医療に力を注がれている。また、日本尊厳死協会の理事という立場から、終末医療、尊厳死、平穏死など人が苦しまない最期を迎えられるよう、多くの書籍や講演、ブログなどを通して様々な普及活動をされている。

長尾和広医師の著書

  • 歩き方で人生が変わる
  • 認知症は歩くだけで良くなる
  • 90歳まで元気で生きる人の7つの習慣
  • 男の孤独死
  • 薬のやめどき
  • 痛くない死に方
  • 痛い在宅医者
  • 抗がん剤10の「やめどき」
  • 平穏死10の条件
  • 最後まで自宅で見てくれるいいお医者さん
  • 痛い在宅医
  • 町医者だから言いたい
  • 抗がん剤効く人効かない人
  • 他多数

歩くことがいいことは、よーく分かった。著者がスゴイってこともよーく分かった。

そこで、歩くだけで9割の病気が治るなら、これをやらない手はない。みんなでやれば、国の医療費は安上がりとなり、社会保障費も安泰だ。

歩くだけなら、金持ちも貧乏人も関係ない。ましてや、体の病から心の病気までよくなるというのだから、なんと素晴らしい健康法だろう。しかも歩くことは、人間が言葉より早く学んできたものだ。私、歩き方わかんな~い。なんていう人はまずいないだろう。

もともと、生活習慣病が増えてきたのは、人が歩かなくなったことと比例している。しかも医療の発達とともに、医者頼りの人間も増えた。何でもお医者様にお任せなのだ。その挙句、何種類の薬を飲む羽目になる。薬なのだから、当然副作用のリスクがある。その証拠に風邪薬飲んで、胃が痛くなることはないか?私はある。おまけに食欲までなくなる。で、胃薬まで飲まなきゃいけなくなる。

確かに薬は必要だ。だが病気は薬が治してくれるのではない。薬はつらい症状を抑えてはくれるが、根本にアプローチする治療ではない。病気を治すのはあくまでも、自分自身だ。体の中にもともと備わっている免疫力を高めることこそ、本物の治療なのだ!

骨折がいい例だ。病院に行ってもプラモデルのように折れた部分を接着剤でくっつけてくれるわけではない。ギブスを当て、松葉杖を貸してくれるだけだろう。結局骨をくっつけてくれるのは、自然治癒力なのだ。

そう、私たちの治す力は私たちの体内にあるのだ。それが免疫力であり、自然治癒力だ。それを高めてくれるのが歩くこと!

多分多くの人が、何となく思っているのでは?歩くことは体にいいと。

でも、どんなふうにいいの?なぜいいの?

今、実際に歩く習慣のある人も、ない人も・・・・・

歩くことの答えが、「病気の9割は歩くだけで治る」に書いてある。

私は、この本を読んでから週に2日、40分~60分ほど歩くようになった。ホントは毎日歩く方がいいんだけれど‥‥手始めはこんなもんだろう。これから寒くなるから続くかどうかがちょっとばかし心配だが・・・・・やめたらまた何度でも始めればよい。歩くことは、いつでも簡単に思いっ立った時に始められるのだから!

自分の体は自分で守る!これが一番大事なことなのかもしれないな。