つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

食べないことの効果は本当だった!「3日食べなきゃ7割治る」を読んで腑に落ちた

私は健康本をよく読みます。健康オタクです。別にこれと言って不調なわけではないんですが、健康本を趣味のように読んでしまいます。世の中にはいろんな健康法があって、それが、効く人には効くんですが、効かない人には効かない。人間の身体って、ほんとに一人一人違うんだな、って思いますね。そこが面白くって読んでるわけです。

 

今回読んだのは食べないことをすすめ、その効果のエビデンスをいろいろな角度から証明しています。そしてまた、現代医学の闇を暴く内容も含まれており、非常に興味深いです。

 

さて、今回読んだのが、これです。

「3日食べなきゃ7割治る」 船瀬俊介著 ジャーナリスト

 

私が読んだのは三五館出版のモノです。ビジネス社から新装版やら、図解付きのモノも出てるようです。副題が違ってるようですが、内容はほとんど一緒だと思います。

 

健康法って、やれ、ビタミンが大事だとか、食物繊維が大事だとか、腸こそ病気の根源だとか、酵素がいいとか、もう、ほんといろいろですもんね。健康法って、この栄養素が足りてないから、この病気になるのでそれを補ってあげましょうっていうのが多くないですか。だから、症状ごとに対処法が違う。それ考えると、「3日食べなきゃ7割治る」は実に単純です。

 

食べなきゃほとんどの病気は治るんですから。

 

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病気は食べないと治る、野生の動物は本能で知っている


 野生の動物は病気やケガをすると食べないで治します。我が家の猫も、調子が悪いと食べません。そして、押し入れに隠れてただひたすら眠ります。そして、元気を取り戻し、又食べ始めるのです。

 

でも人間は栄養を取って治そうとします。そして、ちょっと調子が悪いだけで、病院に行って薬をもらいます。著者に言わせると、薬は基本的に毒だそうです。症状を毒で抑え込んでいるだけです。

 

動物たちは食べたものを消化吸収するために大量のエネルギーを消費することを本能で知っています。空腹が免疫力を発動させることを知っています。

病気やケガの時は、食べない、動かない、寝る、覚えておきましょう。

  

ファスティング療法(断食)


本書ではファスティング療法(断食)がすすめられています。

 

「ファスティング」ってワード、最近よく聞きませんか?セレブや著名人の間ではちょっと流行ってるみたいですね。それに合わせて、ファスティングドリンク(酵素ドリンク)なども売れてるようです。ファスティングとは、本書がすすめている「食べない」こと、つまり断食のことなのです。

 

食べないこと(ファスティング療法・断食)の効果って何?


著者は「3日食べなきゃ、7割治る」の根拠として、甲田光雄医師のファスティング療法(断食)の10の効能を掲げています。甲田医師と言えば、断食の大家で、難病治療に目覚ましい効果をあげられた方です。「不食の人森美智代さん」の主治医でもあった方です。森さんは20代で不治の病と言われた難病の脊髄小脳変性症を甲田医師の指導の下、断食と生菜食の少食によって克服されています。 

 

断食博士・甲田光雄医師のファスティング10の効能

 

  1. 体質を変える
  2. 快感をもたらす
  3. エネルギー利用法が変わる
  4. 宿便を排泄する。
  5. 環境毒素を排泄する
  6. 「自己融解」を起こす
  7. 遺伝子を活性化する
  8. スタミナをつける
  9. 免疫力を上げる
  10. 活性酸素を減らす

「奇跡が起こる半日断食」マキノ出版

 

www.tutunon.com

   

ファスティング療法(断食)は希望ですか?

 

断食はカゼから水虫まであっけないほどケロリと治る、と言います。カゼ、下痢、過労、骨折は劇的に治るそうです。

何で骨折が治るの?と思ったりしますが、免疫力が高まるからなのでしょう。しかも、断食で水虫が治るなんて初めて知りました。10日ぐらい断食すると、水虫が住めない体になるんだそうです。

 

現代人の多くが悩まされている腰痛や肩こりも半日断食をして少食にすると簡単に治ることもあるようです。これは食べ過ぎによって硬縮していた腱が半日断食によって柔軟性を取り戻し延びるようになるからだそうです。

 

歯槽膿漏、便秘、痔、アトピー、花粉症、喘息、乾癬症、高脂血症、高血圧、脳卒中、心臓病、甲状腺疾患、尿崩症、狭心症、肝臓病、動脈硬化、腎臓病、リウマチ、糖尿病、潰瘍性大腸炎、認知症、肥満、慢性疲労性症候群、心身症、胃潰瘍、冷え性・・・

 

断食こそ難病の特効薬だそうです。全身性エリテマトーデス、ベーチェット病、多発性硬化症、いずれも現代医学では原因不明と言われています。

そして断食でガンさえも治る!それが本当なら、断食は最後の希望になるのかもしれませんね。

 

ファスティング療法(断食)って不妊症にも効果がある?


最近、不妊症の方って多いですよね。断食指導者や専門医によると女性の不妊や男性のED(不能)は断食で治るそうです。飽食が不妊の原因。私の以前の職場で、不妊治療してた人がいたんですけど、食べるの大好き主婦で、がっちり体型でしたね。飽食が不妊を促進してる?

そういえば、痩せている人が子供をポロリと生んだり、体格のいい女性が、難産だったり生理不順だったりするケースってよくありませんか?小柄の女性が子だくさんだったりケースも多いような・・・・・

 

やはり、食べない人って見かけは痩せてて弱そうに見えるけど、本当は頑丈なんですかね?

 

ファスティングや少食と寿命の関係

 

1980年代後半になるとファスティングやカロリー制限と寿命の研究が続々と行われました。

ファスティングや少食により、寿命が長くなることが動物実験で次々と証明されています。すでに世界で何十例ものカロリー制限実験が実施されています。

・腹七分猿は2倍生きた(米国立衛生研)

・腹七分猿は外見も若々しい。生存率1・6倍(ウィスコンシン大研究チーム)

・マウス(メス)腹八分でも寿命が1・7倍に伸びた。(米国老化研究所)

さすがに、猿やマウスじゃ説得力無いと思われるかもしれませんが、実は人体実験でも同じ効果が証明されているのです。

 

少食で若返る?

 

カロリー制限が若返りの秘訣であることは間違いない!老化の加減を知るのに「老化マーカー」という指標があるそうです。それはシミ、しわ、たるみ、白髪など300項目にも及ぶ加齢の変化を示す「整理指数」のことです。米国立老化研究所の報告では「カロリー制限」をやることによって、その80%から90%改善されることが証明されています。

 

老いたラットを少食にして、観察を続けると、老化たんぱく質の割合が、若いラットと同レベルまで減ったという実験があります。

 

少食を実行すれば、若返りは可能だということです。

 

少食で若返るって!これって、高い化粧品なんか使わなくていいんですよ。すごいと思いませんか?

 

病気を治す5つの方法


本書には病気を治す5つの方法が、示されていました。心がけるだけでも効果がありそうですね。

 

  • 少食(断食)
  • 笑い(笑いが免疫力をアップさせる)
  • 感謝(ありがとうは難病をも直す魔法の言葉)
  • 長息(血行促進)
  • 筋トレ(病気を治す若返りホルモンの放出)

ファスティング療法、プチ断食~本格派まで

 

船瀬氏は、朝食を抜くだけでも効果があると言います。日本は江戸時代までは2食が普通だったんですね。3食になったのは明治以降です。

 

本書ですすめている食べない方法にはいくつかの種類があります。自分に合った方法から始めるといいですね。

 

  • プチ断食:朝食を抜く(一日2食に変える)
  • 一日一食に変える【食べる時間はお腹が空いた時!空腹こそ栄養源です
  • 3日断食
  • 7日断食(専門家の指導で行う)
  • 2週間断食(専門家の指導で行う)
  • 水断食;水分と塩分の補給のみ(7日でも専門家の指導で行う方が安全)
  • 野菜ジュース断食(野菜は果汁を摂取のためやりやすい)
  • 酵素断食(最も効果的と指示する医師もいる)

重要なのは、復食期間(2倍)で、指導者の下で行う。

大事なことは不安や恐怖心を抱くのではなく、健康になれる、スリムになれるなどポジティブにワクワクしながら始めるのがコツ。

  

現代医学は間違っていた?

 

著作の中で、ロバートメンデルソンの言葉が紹介がされていました。

「現代医学の神は死神である」R・メンデルソン博士の言葉です。

 

私は、ちょっとこの博士のことが気になったので、自分なりに調べてみました。

R・メンデルソン博士はアメリカの医師で「民衆の医師」として敬愛されていました。全米のテレビ、ラジオに500回以上出演されるなど、啓蒙活動にも尽力され、かなり有名な方のようです。

 

博士は同じ三五館社から2016年に出版されている「こうして医者はウソをつく」の著者です。原著は40年も前に書かれ、全米で30万部を超えるのベストセラーになっています。その中に興味深い二つのエピソードがありました。

 

ちょっと紹介してみたいと思います。

 

1976ねん、南米コロンビアの医者がストに入った。すると死亡率が35%も低下しました。医者にかからない人が増えたことで死亡率が減ったというのです。

 

これと同じことがイスラエルでも起こりました。1973年、ストにより、患者の数を65000人から7000人に減らしたのです。するとストを起こした1カ月の間に死亡率が半減しました。そして、ストが終わると半減したはずの死亡率も元に戻ってしまったのです。

 

この二つの例は何を意味するのでしょう。博士は言っています。

 

「現代医学を構成する医者、病院、薬品、医療機器の9割がこの世から消えてなくなれば、人の体調はたちどころに良くなるはずだ、これは私の確信である」

 

現代医学への疑義はここから始まっているのです。

 

そして、「3日食べなきゃ7割治る」 船瀬俊介氏は、この思想を受け継いでいるのだと思いました。

 

隠されてきたマクガマンレポートとは?

 

食事量を減らして何を食べるか?気になりますよね。

それは、長い間表に出なかったマクガマンレポートの中に答えがありました。

 

1977年に発表された5000ページにも及ぶという「マクガバンレポートというのがあります。これはアメリカ上院栄養問題特別委員会が世界の学者を集めて食事と健康を調査したものです。このマクガバンの報告は日本食を称賛しているというのです。元禄時代(1688年~1704年)以前に食べていた伝統的な日本料理こそ理想だと言っているのです。

 

マクガバン委員会は病気を改善し、健康を保証し、長寿を約束する5低食を勧めています。

  • 低カロリー
  • 低タンパク
  • 低脂肪
  • 低砂糖
  • 低精白

  

マクガバンリポートは長いこと黙殺されてきました。アメリカの食品業界、農業団体、医療業界はマクガバンリポートを認めなかったのです。国民が5低食の質素な食事をすれば、彼らが売りたがっている高カロリーな食品は売れなくなりますからね。それは、アメリカの経済界にとって不都合な真実だったのです。

 

マクガバンリポートに続くもう一つの栄養調査があります。

 

「チャイ・ナスタディ」と命名され、米国、中国、英国政府共同で行われた健康調査です。この調査は、マクガバンリポートと同じ結果でした。

 

さらには、近代文明の誤った食事が病気の原因だとし、その元凶が肉、卵、牛乳こそががんの原因物質であると結論づけたのです。

 

肉、卵、牛乳って、栄養価の高い食品として、私たちが積極的に食べてますよね。かなり、ショッキングな内容です。

※チャイナスタディ葬られた「第二のマクガバン報告」は、あらゆる生活習慣病から解放されたいすべての人の希望の本として、出版されています。100万部のミリオンセラーとなっています。

 

この二つの調査は私たちの食に対する常識を180度転換させます。

 

最後に


最近、書店に行くと食べない系の健康法の本っていっぱい並んでませんか?何となく最近の健康法って、栄養学より、いかに食事を減らすか、食べないことの効能をうたったた本が増えてきたように思います。不思議なことに、世の中には食べないで生きている人もいるんですよね。別に山にこもった仙人とかではなく、普通の生活をしている人たちです。そして、著名な方たちが、小食を実行し、週末断食などを取り入れられているのも雑誌やなんかでよく見かけるようになりました。

 

今時の健康法は、食べることより、食べないことの方へ向かっているように感じます。

 

「3日食べなきゃ、7割治る」は、近代的な食事(肉食中心の食事)が間違っていること、そして食べないことがあらゆる病気を治すカギを握っていることを示しています。

 

今一度、私たちは食を見直す時期に来ているのかもしれませんね。