つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

不食の人、森美智代さんから学ぶ「食べること」を変える 

最近、少食が健康にいいと聞いたことはないだろうか。最近本屋に行くとやたら目につく少食健康。何だか、水面下でジワジワと広がってる感じ。

 

でも・・・・

 

ダメでしょ、3食ちゃんと食べないと!という人の方がまだまだ多い。だが、私たちが今ほどたらふく食べるようになった時代はかつてなかった。

 

わたしたちの歴史は飢餓との闘いだった。今でも地球のどこかで食べるものがなくて死んでいく者たちがいる。その一方で食べ過ぎて病気になる者も数知れず。

 

大阪の八尾市に鍼灸院を営む森美智代さんという方がいらっしゃる。森さんの食生活は一風変わっている。いや、常識じゃ考えられないほど変わっている。私は知らなかったが、「不食の人」で有名な方だとか。

 

森さんの家の冷蔵庫にはたくさんの新鮮な野菜がいつも入っているそうだ。毎日ケール、白菜、ふだんそう、チンゲン菜、セロリなど5種類の季節の野菜で青汁を作る。

 

森さんの一日の食事はこの栄養たっぷりの青汁一杯とその他に、ビタミンC、ビール酵母、ビタミンCを凝縮したサプリメントだけである。およそ50calのみ。水分は、柿の葉茶と生水で一日1.5~2リットル。

 

この食生活を森さんはもう20年以上も続けられている。

 

嘘だろ?常識では考えられない‥‥と誰もが思う。


森さんは仰っている。

私は一日青汁いっぱいの食事になって
食べる楽しみは失ったけれど、
その代わり
生きる楽しみを得ました。

 

いやいや、私なんて食べることが生きる楽しみなんです!と、抗議したい。そもそも50カロリーで人は生きれるの?


現在の成人の摂取カロリーは性別年齢によって違うものの一日およそ1800~2200cal、森さんの50calは程遠い。

 

森さんは20代で不治の病と言われた難病の脊髄小脳変性症を断食と生菜食の少食によって克服されている。その後も再発を防ぐため生菜食の少食を続けられるうちに、普通の食事は受け付けない体になっていったと言う。余命5年、長くても10年と言われ、一度は死を覚悟した森さんが現在のような健康体になられたのは超少食の実践の結果だそうだ。


脊髄小脳変性症とは、運動機能を司る脳の小脳が縮んで次第に体の自由が失われていく病気だ。確か、ドラマ「一リットルの涙」の沢尻エリカ演じる主人公の女の子がこの病気だったんだよね。実話だったような・・・それだけに多くの人の涙を誘った。

 

それが治ったんだからスゴイとしか言いようがない。

 

もともと、少食は難病治療法の一つだそうだ。

 

森さんは食べ方を変えることで身体が変化し、身体が変化していくことで心も変わる、心が変わることで人生も素晴らしくなるんだと。

不治の病を抱えた森さんに「治るよ」と希望を持たせてくれたのが大阪、八尾市の甲田医院の院長 医学博士の甲田光雄先生(故)だった。甲田先生と言えば、断食、少食、生菜食健康法を推進され、難病治療の権威でもある。甲田先生は森さんを診断した結果をこう言われたという。「お腹にガスがたまっているのが原因や。断食をして、宿便を出すことができたら治るよ」

 

脳の病気なのだから脳の専門医にかかるべきなのだが甲田先生の病院は内科だった・・・これもめぐりあわせだったのだろう。

 

森さんが現在の青汁1杯の食生活になるまでには、最初に病気を宣告されてから、12年の歳月がかかったそうだ。

 

それ、森さんだからできたんだよ!そもそも難病でも、余命宣告もされてない人がそこまでやるのは難しい。森さん自身も、ご自分のような食生活を人に勧められているわけではない。

 

でも、現代人は明らかに食べすぎだと。食べ過ぎて病気になっていると。

 

 

そういえば、昔、変な基準あったよね?

 

1985年に厚生労働省が推奨した「一日30品目食べよう!」

 

この目標って、2000年に突如、無くなった。

 

一日30品目を目標にすると、どうしてもカロリーオバーになりやすいからだ。しかもこれだけの品目を毎日食べるなんて、そもそも無理がある。厚生労働省の思いつきに乗せられて実践した人も多いんじゃないかな。

 

私たちは食べるということを間違って捉えてきたのではないだろうか。

 

 私たちが病気をすると、病気を治すためにも栄養付けなきゃって何かと食べる努力をしたりするものだ。でも、実は少食にすると、かえって免疫力は上がる。マウスを使った実験ではたんぱく質の餌を減らせば減らすほどガンやマラリアに対する免疫力がアップするデーターがが発表されている。(食べない生き方 森美千代著より)

  

森さんはご自身の体験をもとに、食の在り方、少食のすばらしさを伝えるために、たくさんの本を著作されている。

 

人はあまり食べなくてもわずかな栄養で、健康に生きれるんだな。森さんはそんな生き証人だ。

 

もし、身体が不調なら病院に行く事も大事だが、今一度「食べること」を変えることが第一かもしれないな。

 

 

食べ方を変えることで身体が変化し、身体が変化していくことで心も変わる、心が変わることで人生も素晴らしくなる