つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

水道水飲んでる?安全なの?健康を考えるならミネラルウォーターの方がいいの?

世の中水を買う人が増えてきた。昔じゃ考えられないことだ。

 

だって、蛇口をひねれば水って出るもん。家にあるものを買う?

 

はるか昔?まだ私が小中学生の頃、水道の蛇口にそのまま口つけてがぶがぶ飲んでる男の子いたよな。かわいい?女の子だった私でさえ手のひらですくって飲んだもんだ。公園なんかの手洗い場の水道水でさえ平気で飲んでなかったか?

 

なぜそんなことができたのか?

 

水道水は安全だと信じていたからだ。しかも当時、水なんて売っていなかった。タダのモノを売る発想はなかったのだ。

 

一体だれが水を売ろうなんて考えたんだろうな。

 

国内の家庭内のミネラルウォーターの先駆けと言えば、ハウス食品の「六甲の水」である。1983年1リットル紙パックで発売された。それが1990年代に入り冷蔵庫にすっぽり収まる角型の今の2リトルサイズに改良された。それを追うかのように大手飲料メーカーが次々と参入し、今のミネラルウォーターの一大市場が出来上がったと言われている。現在日本で流通しているミネラルウォータは800種類もあるそうだ。スゲェ!

 

これだけ世の中に普及しているのだから、ミネラルウォーターって国民から一定のお墨付きをもらっているのねって思うのは気が早い。

 

だってミネラルウォーターはタダではない。家に飲み放題の水道水があるのだから買う必要はあるのか?それって無駄使いじゃないのか?と思う人はまだまだ多数いる。

 

総務省の世論調査を見ていただきたい。

下記の通りで複数回答なので129.7%の区分になっている。

 

水道水をそのまま飲んでいる37.5%

浄水器を設置32%

ミネラルウォーターを購入29.6%

水道水を沸騰させて飲んでいる。27.7%

その他2.8%

わからない0.1%

 

特徴として、水道水を飲んでいるのは小都市、町村に多く、ミネラルウォーターを飲んでいるのは大都市、中都市でその割合が高い。

  

意外だったのは、沸騰して飲んでる人(27.7%)がミネラルウォータを購入している人(29,6%)とやや同じくらいいるってこと。

 

それでも、全体から見ると、そのまま水道水を飲む人よりも一度沸騰させたり、浄水器をつけたり、ミネラルウォーターを買ったりなど、何かしら策を講じている人が多いのに気づく。

 

これって、水道水そをのまま飲むのには抵抗を感じている人が多いってことだよね。やっぱり水道水って危険なのか?それじゃあ、ミネラルウォーターはどうなんだ?

 

調べてみると、水道水の水質検査の基準は驚くほど厳しい。人の健康に影響を及ぼす恐れのある項目(重金属、化学物質等)31項目、生活利用上生涯の生ずるおそれのある項目(色、濁り、臭い等)20項目と全51項目がクリアされている。ミネラルウォータも最近では一部改正され厳しくなってきたものの水道水の方がいまだ上である。

 

私の住む町の水道局のホームページにはこう記されている。

 

給水栓(じゃ口)から出る水道水には国が定めた水質基準があり、この基準は水道水を一生涯飲み続けたとしても健康に影響が出ない量に決められています。毎月給水栓の水質検査を行っており水質基準に適合していることを確認しているので、安心して飲んでいただけます。

 

あら、安全なのね。

 

と、あっさり思うほど私も単純ではない。

 

でも、水道水ってまずいだろ?カルキ臭するし・・・・

しかも発がん性物質のトリハロメタンはどうなるんだ?

 

水道水がまずいのは、水道水を消毒するための塩素(残留塩素)が原因だ。カルキ臭は残留塩素の臭いなのだ。だがこの残留塩素は、安全の証なのだそうだ。残留塩素があるからその消毒効果で細菌等が繁殖するのを防ぎ、浄水場から各家庭に安全な水道水が届けられるのだ。なんだか、残留塩素って悪いやつだと思ってたけど、そうじゃなかったんだね。

 

でも、まずい。

 

なんだか顔がまずいお巡りさんみたいだ。町内の安全を守ってくれるけれど、デートはちょっと・・・・・・。

 

でもこの塩素(残留塩素)はさすがにたくさん入ってると、やっぱり身体に悪い。町内にお巡りさんがいっぱい見張ってたら、何も悪いことしてないのにいつかつかまっちゃうみたいな・・・・・

 

塩素(残留塩素)を気にして水道水を飲まない人は多いと思うが、でも日本の基準は「0.1~1mg/L」、この数値は世界保健機構のガイドラインの5分の1の厳しさをクリアしている。ひたすら安全値なのだ。

 

でも味がね・・・・・行きつく意見はこれだ。

 

水道局のホームページにおいしい水道水の飲み方が紹介されていた。

 

①冷蔵庫で冷やすか氷を入れて飲む、水温10度から15度が最もおいしいそうだ。

 

②水を沸騰させ塩素を抜く。

 

③コップ1敗の水道水にレモンを1,2滴たらす。レモンの果汁に含まれるビタミンCで塩素を抜く。

 

②③の塩素を抜くと消毒効果がなくなるので早めに飲むことが大事!確かに口を切ったミネラルウォーターもそうだもんね。この塩素を抜いた水道水とミネラルウォータの味は同じだということだが・・・・・本当かどうかは私にはわからない。もともと水の味が分かるほど敏感ではないからね。

 

じゃあ、トリハロメタンはどうだ?水道水には入ってんだろ?

 

トリハロメタンはあなたもよく知っていると思うが発がん性の疑いがあると言われている。でもこちらも水質基準は「0.1/L以下」と定められており、この基準は人が一生飲み続けても健康に影響がない数値だそうだ。

 

 確かに、昔は問題があった。浄水技術が未熟だったためこのトリハロメタンがたくさん入っていたのだ。今では高度浄水設備の導入で技術はさらに進歩しており、その量はごくわずか。健康には影響がない。

 

今考えると、私の子供時代は水道水を何の疑いもなくがぶ飲みをしていた。この時期こそ、浄水技術はまだまだ発展の途上であり、危なかったてことになる。誰も気にしてなかったけどね。知らないってある意味幸せなのかもしれない。

 

人間って、情報があればあるほど悩むんだな。

 

私が水のことを調べるうち、意外と水道水って安全なんだなと思う一方、決してミネラルウォーターを否定しているわけではない。

 

みんな水を買うことに抵抗がなくなってきた。外出先では時々買うという人は結構多い。世の習いだ。

 

最近では、ペットボトルのミネラルウォータもびっくりするほど安いのが出てきた。先日、近くのホームセンターで2リットル86円で売っていた。ネットで見ても6本で518円というのがあった。送料は別である。

 

あんまり安い水は美味しくないんじゃないの?あんまり品質がよくないんじゃないの?と思ったら、それはたぶん誤解だ。水に安かろう悪かろうは適用されない。もともと名水は、地下水から汲み放題だ。要するに自然の恵みをお金にしてるってわけだ。もちろん当初の設備投資はいるだろう、雑菌処理にも・・・・・・人件費にも容器代にも送るときの段ボール代にもそして配送料にも。それでも水そのものはタダである。水の値段に大きな差があるのは、むしろ企業努力なんだね。たくさん売れれば、宅配料金だって、配送業者と交渉して低く抑えることができるし、ペットボトルの容器だって自社工場で作れば安くなる。送るときの段ボールだって同じだ。ちなみにペットボトルの容器は、仕入れると25円~30円に対して自社工場で作れば10円だそうだ。

 

私たちが買うミネラルウォータに値段はついているが体に実際入れている水そのものは実はゼロ円。何だかね~

 

水って、私たちが生きていくうえで最も大事なものである。水だけで人は1カ月前後生きられるそうだ、人によるけど。そんなにも大事なものなのにあまり深く考えることはなかった。

 

わが家は浄水器をつけているが、よくよく調べてみると、どうやら今時の水道水は技術の進歩で安全なようだ。

 

長いこと、残留塩素、カルキ臭、トリハロメタンなど悪いイメージだけが先行し、踊らされてきた気がしないでもない。その裏で、浄水器メーカーや、飲料メーカーなどが潤ってきたんだな。

 

うちの近くのコンビニの飲料コーナには、最近やたらミネラルウォーターの種類が増えた。PB商品まである。売れてんだろうな。

  

ミネラルウォーターの〇〇水がおいしい!と思うなら、どんどん飲めばいい。

 

だけどもし、水道水は危ないから!・・・・そう思って、ミネラルウォーターを飲んでいるなら、原点に立ち返り、今一度、「水のこと」を考えてみてはどうだろう。