つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

デジタル認知症って?50代の物忘れはスマホの依存が原因かも!

最近、「デジタル認知症」なる言葉を知った。

 

一見、関連のないような「デジタル」と「認知症」、そこにはちゃんとした?かかわりがあると言う。

 

私達の生活は、デジタル機器に頼り切っている。その最も身近にあるのがスマホだろう。

 

私達はスマホの普及によって、頭を使うことが少なくなった。だってスマホがあれば、友人の電話番号、パソコンの不調の改善法、今話題の映画、今日の晩御飯のレシピ、時には悩み相談サイトで人の意見を聞くこともできる。

 

それだけじゃない。

 

ショッピングだってできるし、評判のいい歯医者さんを探すのも簡単だ。

 

もう図書館に行って調べる必要も、恥を忍んで知らない言葉を人に聞くことも、行きたいお店の評判も何でもかんでもググれば教えてくれる。

 

でもね、

 

こういったスマホ依存が、デジタル認知症の原因になっていると言うから、心穏やかではない。

 

誰にだって、心当たりあるでしょ?

 

暇さえあれば、スマホいじって、つい夜中までやりすぎて、そのうち眠れなくなって、眠れないから、またスマホで動画なんか見出して、いつの間にか朝!

 

もちろん適度にコントロールできるならいい。

 

適度にデジタル機器をうまく使いこなすことは、脳の活性化を促すとも言われているぐらいだから。

 

問題は過剰な依存だ。

 

過剰なスマホやパソコンへの依存が、注意力、記憶力、計算力、集中力などの能力を低下させ、精神的なダメージまで波及してしまうのがデジタル認知症。

 

スマホ頼りのあなた!

 

最近、簡単な漢字が思い出せないってことない?小学校の低学年で習うような簡単なやつ。

 

この前ね、領収書を書いてる時に、愛好会と書こうとして、愛と言う字のワ冠の下の部分が、心か必かが分からなくなった。ちょっと、焦ったわ・・・・・

 

それだけじゃない、博とか恵とか、点はつけるの?

 

備品の備は「にんべん」なのか「ぎょうにんべん」なのか迷うことない?

 

私の場合、一時的にうっかり忘れるだけだけど、

 

「その漢字、もともと知らない!」

 

と言う人は、別のことを心配した方がいい。私はコレじゃないから!

 

私もスマホには頼り切っている。文字なんて、しょっちゅうスマホには打ち込んでいるはずなのに・・・・・しょっちゅう文字を見ているはずなのに・・・・・打ち込むだけ、見るだけじゃ漢字の記憶の定着には何の役にも立っていないってことなのね。

 

インターネットによって、世の中はとても便利になったけれど、過度な便利さは人間が本来持っている能力を退化させるのかもしれないね。

 

私達の若い頃って、友達や職場関係まで含めると、電話番号なんて、軽く2、30件覚えてなかった?そうしないと不便だったから‥‥いつも手元にアドレス帳があるわけじゃないからね。出先で友達と連絡取る時のためにお財布の中は、クレジットカードじゃなくテレカが入ってた時代だよ。

 

今じゃ、すぐに思い浮かぶ電話番号は、110と119と117と177ぐらいだ。あと、自分の携帯番号と自宅の固定電話ぐらいは何とか覚えているが、家族の携帯番号はまるで覚えていない。

 

コレ、年のせいかと思っていたら、そうとばかりも言えないみたい。

 

人間の脳細胞は脳全体で千数百億個あるらしいが、昔は20歳過ぎたら一日10万個死滅すると言われていた。でも最近の研究では、10万個死滅説は否定され、しかも年齢にかかわらず使い方次第で脳は再生されることが分かってきたのである。

 

この話、私達のような物忘れがチョボチョボ出始める50代にとっては、小躍りするほどうれしくないか?

 

要するに、家族の電話番号も覚えられないのは、覚えようとする意識がないからだ。

だって、ワンタッチで済むもの。

 

使わない脳は死滅する!

 

やはりスマホと認知症は関連が深いかも。スマホ依存によって、脳を働かす機会を失っているのだ。それがデジタル認知症などと言われるゆえんなのだろう。

 

デジタル認知症は、今のような時代、誰にとっても無縁ではない。もちろん若者にとってもそうであるが、私のような50代はさらに注意が必要だろう。

 

なぜなら、年を取るごとに生活は単調になり、新しい経験をしなくなる。スマホで頭は使わず、新しいこともなしじゃ、脳の再生など期待できない。

 

ふと、数日前、私と同じ50代のKさんとの会話を思い出した。

 

「ねえ、髪の毛洗った時、トリートメントまでしたか覚えてないってことない?」

 

「ない・・・・・」

 

「それじゃあ、お風呂に入って体を洗ったかどうかわからなくなる時ってない?」

 

「ない・・・・・」

 

これ、聞いたのがKさんで、答えたのが私。

 

聞いたのが私じゃなくて良かった・・・・・・さすがにコレはない。

 

だが、私にも聞くことがあった。

 

「焼きそばの麺買って、ソース飼い忘れることない?」

 

「うん、ある、ある!」Kさんの顔がキラッと輝く。

 

さらに私は言った。

 

「カレー作るのにニンジン買うの忘れることない?」

 

「ある、ある!私の場合、かレー粉買うの忘れる!」と、Kさんはなぜかうれしそうだ。

 

今度は、又もKさんが質問した。

 

「顔はよく覚えているのに名前が思い出せないってことない?」

 

「うん、うん、あるね。」と私。

 

「初めてだと思って話す話なのに、「それ聞いた」と冷たく言われることない?」

 

「うん、うん、娘によく言われる!」

 

「最近出てきた、10代のジャニーズって、全部同じ顔に見えるってことない?」

 

「そうそう、そうなのよ!」私の声も少しばかり弾んでいる。

 

段々話が盛り上がっていったが…・・・

 

今思うと、話の内容が乏しくて何だか悲しい。

 

これもデジタル認知症の初期症状だろうか?それとも加齢によるボケ?

 

私も、そのうち、

 

「あれ?髪の毛濡れてるけど、シャンプーしったっけ?」

 

てなことになるのかもしれないと思うと怖い。

 

デジタル認知症は、認知症に似た症状を引き起こすが、本物の認知症ではない。

 

でも、このデジタル認知症を放っておくと、加齢も伴って、いつ本物の認知症になるとも分からない。

 

中高年にとって、デジタル認知症は脅威である。

 

だが、現代の脳科学では、脳はいくつになっても再生する!

 

これは中高年にとって、福音である。

 

今からでも遅くない!

 

スマホとは適度に距離を取って、上手に付き合っていきたいものである。