つつのんの気まぐれ日記

アラカン女子の複雑怪奇な頭の中を書いていきます。

葉酸ってこんなにも大事!不足にはくれぐれも注意しよう

「葉酸」と聞いても、ピーンと反応する人はそう、いないと思う。何なん、それ?ぐらいの調子で私も思っていた。先日、病院の待合室でたまたまとった雑誌の中に葉酸の記事を見つけた。「あら、葉酸て不足するとちょっとヤバいかも!」とふと思ったので、記しておこうと思う。

 

葉酸とはビタミンB群の一種でブロッコリー、枝豆、ホウレンソウ、などの緑黄力野菜や、鶏や豚などのレバーなどに多く含まれている。健康的な妊娠、出産などのために葉酸サプリを!などの健康食品会社の宣伝広告を見たことはないだろうか。妊娠前より出産まで、この葉酸が不足するとお腹の赤ちゃんの脳やせき髄に障害を起こす可能性が高くなると言われている。だが、この葉酸には様々な働きがあり、私のような中高年にもしっかりと必要な栄養素なのだ。

 

なぜなら、葉酸は脳梗塞、認知症を寄せ付けない最強のビタミンだ。それ以外にも、動脈硬化、腎不全、糖尿病,骨粗鬆症などの予防にも効果も発揮する。

 

 日本では葉酸に対する認知度がまだまだ低い。海外に比べるとかなり遅れている。一方アメリカでは1998年に米食品医療薬品局が主食となる穀類への葉酸添加を義務付けた。翌年以降、脳卒中が激減、要介護者が減少したという目を見張る成果があった。もちろん、胎児の先天性異常の発症も減少している。現在では多くの先進国で食品による葉酸添加政策がなされている。

 

オタマジャクシの実験ていうのがあって、Aグループには葉酸の豊富なホウレンソウとレバーを餌として与え、Bグループには普通の餌を与えた。一定期間後、この2つのグループを比べると、葉酸を餌として与えたグループはたくさんオタマジャクシがカエルになったのに対して、フツ―の餌を与えた方はカエルになれる数が少なかった。これは、変態(オタマジャクシ→カエル)を促進させる物質の一つとして葉酸の働きがあることを示している。

 

葉酸は細胞が分裂し、増えていく時(胎児)DNA情報が正常に合成されるようサポートする。また細胞の修復、再生を促進させ、赤血球の生産にも大きく役立つ。葉酸は生き物にとって欠かせない栄養素なのだ

 

日本では一日当たりの推奨摂取量は成人で240(妊活中は400)マイクログラムだ。数字だけ見ると葉酸は日ごろの食事で十分に摂取できる量だと思われる。でもこの数字は国際的にスゴク低いんだとか。日本は葉酸後進国なのだ。葉酸が特に必要なのは妊娠から出産までと考えられているが、元々私たちの身体に必要な栄養素であり、不足するといろいろな病気を引き起こしやすくなる。しかも、中高年以降になるとトシとともに代謝力や消化吸収の機能が衰えて栄養素が取り込みにくくなる。高齢者ともなれば尚更だろう。葉酸はのりや緑茶にも多く含まれているらしいが、現代の食生活では、食後に緑茶を飲むことはなくなった。朝食にのりが添えられることもあまりない。食生活が洋食化して、朝食にはパンとコーヒーのみで済ませる。どうかすると、お昼もラーメンとか、ソーメンとか、チャーハンとかでチャチャチャで食べれるものが多い。葉酸らしきものはない。せいぜい夜ぐらいのもんだろう、葉酸が含まれる葉物を食べるのは。昭和の食卓では自然と摂取できていた葉酸ではあるが、現代こそ、葉酸をもっと積極的に取るべきではないのか?

 

だからと言って、葉酸だけで健康が保たれるわけではない。いろんな栄養素がバランスよく摂取されて健康が保たれる。だが、普段意識されない葉酸だからこそ、意識して摂取したいものだと思う。もちろん食事でね。葉酸はほんのちょっとの工夫で摂取が可能だ。不足しないよう注意しておこう。

 

葉酸が多く含まれる食品には下記のようなものがある。

 

枝豆、モロヘイヤ、ホウレンソウ、小松菜、春菊、ブロッコリー、水菜

グリーンアスパラ、豆類、のり、納豆、

イチゴ、アボガド、マンゴ、パパイヤ

鶏レバー、豚レバー、ウナギ(肝)