誰もが持っているサーチュイン遺伝子、腹七分で若返る？
昔から、「腹八分に医者いらず」と言われたもんだが・・・・実は、腹７分がいいらしい。
サーチュイン遺伝子ってご存じだろうか。寿命を延ばす、若返ると言われ、「長生き遺伝子」「若返り遺伝子」として、やたら注目されている期待の遺伝子だ。
１９９９年サーチュイン遺伝子は米国、マサチューセッツ工科大のレオナルド・ガランテ教授の研究グループが酵母の中から発見した。人なら誰でも持っている遺伝子である。あなたにも私にもある遺伝子ということになる。
だが残念なことにこのサーチュイン遺伝子は、眠っている。
遺伝子にはもともと眠っている遺伝子と活動している遺伝子がある。遺伝子にはオン、オフがあるのだ。そしてこのサーチュイン遺伝子は大概の人がオフ状態。
今の日本のように食べることに困らない時代はこのサーチュイン遺伝子は眠りこけているそうだ。
起こせよ！って話であるが————
その起こす方法が、腹７分だそうだ。サーチュイン遺伝子は飢餓状態になると目覚め、だいたい３０パセントのカロリー制限でサーチュイン遺伝子にオンのスイッチが入る。
サーチュイン遺伝子のスイッチがオンになると、１００近くある老化要因をほとんど改善してくれると言われている。
人間は６０兆の細胞からできているが、その細胞の中に人間の生命維持や活動エネルギーを生産している工場のようなものがある。それがミトコンドリアと言われるそうなのだが、サーチュイン遺伝子が活性化することによって、ミトコンドリアがどんどん増え、古いミトコンドリアは新しいミトコンドリアに生まれ変わるそうだ。
その結果、細胞の修復、活性酸素の除去が行われ、年齢を重ねても奇麗な血管や、若い肌を保ち、病気を防ぎ、老化を遅らせ、脳のボケさえも防いでくれるというわけなのだ。
この遺伝子は１９９９年に発見されたが、その１１年後の２０１１年にロンドン大学ユニバーシティカレッジ健康加齢研究所のチームによってサーチュイン遺伝子と寿命を延ばすという研究には明らかな欠陥があった！とする長寿否定説の論文が発表された。これをもとに一部ではサーチュイン遺伝子は嘘！幻想！と言う人もいる。
だが、その後の２０１３年日本の国立遺伝学研究所が「サーチュイン遺伝子は、本当に長寿遺伝子だった」と発表し、酵母菌の寿命を自由に変化させることに成功し、サーチュインが老化を防ぐ仕組みを解明した。そして現在、不老長寿の研究は世界中で盛んにおこなわれており、欧米のベンチャー企業ではこのサーチュイン遺伝子を活性化させる創薬の研究も活発に行われている。
まさに夢のような遺伝子ではないか。
このように、遺伝子にアプローチができれば、すべての疾患の薬剤って不要になるんじゃないの？？？？医者も製薬会社も廃業か？？？？？？
不老長寿は人類がずっと望んできた究極の願いだ。と言われたりするが、本当にそうだろうか・・・・
寿命を延ばす？これ以上延びてどうすんねん？
そう思う人の方が多いような気がする。私だって、後期高齢者としての時間が増えたところでそんなにうれしくない。２０代の外見のまま生きられるなら、ずっと生きたいが・・・・すでに遅い。
多分ずっと生きたいと思うのは権力者と大金持ちだけだろう。お金をどんだけため込んでも、あの世には持っていけないし、権力なんてエンマ大王の前では何の力も持たないい。お金も権力も現生でしか通用しないからね。いい気味だ。
だが、寿命はほどほどで良くても「不老」に興味がない人はいないだろう。実際の年齢より若く見えたい！顔も体も頭もだ！そういう人は多いはずだ。
だが、食事を減らすのはちょっと・・・・・
ホリエモンが若返りのためにＮＭＮのサプリを飲んでいると聞いたことはないだろうか。このサプリ、「老いなき世界 著者デビッド・Ａ・シンクレア」の中でも若返りのサプリとして紹介されている。ＮＭＮサプリが若返ると言われるのはサーチュイン遺伝子の活性化を促すからだ。多分、お二方の言うＮＭＮは純度の高い高額なサプリのことだと思うが・・・・・。通販には数千円程度の安いＮＭＮサプリもあるようだ。
だが飽食のままいくらサプリを飲んだところでその効果はいかほどだろうか？
疑問が残るところである。
いづれにしても、サーチュイン遺伝子が、若返りに大きなカギを握っているのは確かであろう。そして、その遺伝子は誰もが持っているのだ。
そして私たちは若返りたい！年を取りたくない！という望みもまた誰もが持っているものだ。
腹七分がそれをかなえてくれる可能性があるなら、大きな希望だ！
実行できるかどうかが難しいんだけどね・・・・
